「スタディーツアー In 沖縄」を初開催しました

政治経済学部では9月18日から21日まで「スタディーツアー In 沖縄」を初開催しました。沖縄の歴史を学ぶとともに、沖縄を中心とした地域経済発展の現状や日本の安全保障問題を体感することなどを目的に政治学科の西田竜也教授と藤巻裕之准教授が企画したもので、本学部だけでなく、文学部の学生も合わせて8名が参加しました。

初日は沖縄県庁を訪れ、基地対策課やアジア経済戦略課の担当者から、基地問題に対して本土の人にもっと真剣に自分のこととしてとらえてほしいという県民の切実な声、沖縄はもはや経済的に自立しており、基地なくして沖縄の経済は成り立たないというのは本土の人間の幻想にすぎないこと、沖縄県庁職員の実際の仕事内容などについて講義を受けました。2日目には米国海兵隊基地でバニング大佐から在沖米軍基地の重要性についての講話を聞き、施設内も見学。在沖米国総領事館では大使らと英語でディスカッションしました。3日目には那覇航空自衛隊基地で研修に参加し、尖閣諸島を中心に航空自衛隊が行っている安全保障を維持するための行動を学び、F15などの戦闘機やヘリコプターなどに搭乗したほか、防護服の試着や災害現場で活躍する放水車の操作も体験。最終日に予定していたひめゆりの塔や平和祈念館の訪問は、台風の影響で残念ながら中止となりましたが、充実のツアーとなりました。

今回の企画は、今年度本学部に着任した西田教授が、以前務めていた広島市立大学国際学部で中国や韓国、沖縄などでフィールドワークを行っていた経験もあり実現しました。西田教授は、「政治は座学で学ぶだけでなく、実際に目で見て、耳で聞いて、体験することが大切。学生たちには今回の経験をもとに、留学やインターンシップに積極的に参加したり、将来を考えたりしてほしい」とコメント。藤巻准教授は、「沖縄のこと、日本とアメリカのことを事前に調べ、準備をしてから現地を訪れたことで、自分が考えていた通りだったことや、違ったことがあったと思います。いろいろな立場の人々と議論することで柔軟さやタフさを身につけてほしいと願っています」と語りました。

参加した学生たちは、「日本地図で見ると沖縄は南の端ですが、アジア全体で見ると中心にあることから、海外の企業を誘致して工場を建てるなど、日本をよりグローバル化させるために重要な役割を担おうとしているという県庁の方の話が印象的でした」(山形茉優さん・政治学科3年次生)、「沖縄の人々、アメリカ側、最前線に立つ自衛隊の人々など、さまざまな視点から沖縄についての話を聞くことができ、ニュースなどで見聞きしているのは偏った情報も多いとあらためて感じました。沖縄をはじめ日本の歴史をきちんと理解したうえで、これから国際政治を学んでいきたい」(花田龍是さん・同)、「高校の教員を目指しているので、沖縄の歴史や政治について身をもって学べたことはいい勉強でした。今回の経験を未来の生徒たちにも伝えていきたい」(樋口拓真さん・文学部歴史学科日本史専攻4年次生)と話していました。

スタディーツアー (1)_341.jpg

スタディーツアー (2)_341.jpg

スタディーツアー (4)_341.jpg

スタディーツアー (5)_341.jpg

スタディーツアー (7)_341.jpg

スタディーツアー (8)_341.jpg