統計をテーマに教養学部とのコラボ授業を行いました

理学部数学科では1月23日に湘南キャンパスで、教養学部芸術学科デザイン学課程とのコラボレーション授業の最終発表会を実施しました。この授業は、統計データの正しい読み方やわかりやすく伝える方法を実践的に学ぶ機会として、昨年度から開講しているものです。データサイエンスを学ぶ本学科3年次生対象の開講授業「確率統計演習B」(山本義郎教授)と、デザイン学課程の開講授業「デジタルグラフィックデザイン」(富田誠講師)の受講生計20名が参加しました。

数学科からの受講生は昨年9月から、統計データのまとめ方や整理方法、統計ソフトの使い方を学んだほか、デザイン学課程の学生とともに内閣統計局のスタッフによる特別講義を受講。一方のデザイン学課程の学生は、図案を効果的に使って情報をわかりやすく表現する手法の一つであるインフォグラフィクスについて学びました。その後、両学部の学生を混成した6チームに分かれて、「今日は何の日?」と題して興味のあるテーマを調査。各種団体が定めている記念日や架空の記念日を取り上げ、集まったデータを分かりやすく図案(インフォグラフィクス)化してポスターにまとめました。内閣統計局のスタッフも参加した報告会では、「海外青年協力隊の日」や「コーヒーの日」「映画の日」のテーマについてプレゼンテーションし、教員らが講評しました。

学生たちは、「私たち数学科の学生が集計したデータを、デザイン学課程の学生が予想もしなかった手法で表現してくれるなど、データ表現の可能性を感じる授業でした。将来は統計処理を専門とする仕事に就きたいと思っているので、大変勉強になりました」、「学科をこえて学生同士で協力するのは初めてで、専門分野の違いからコミュニケーションの難しさを感じる時もありました。そのおかげで、客観的にわかりやすく伝えることの重要性を学べました」と授業の成果を語っていました。

統計をテーマに教養学部とのコラボ授業を行いました

統計をテーマに教養学部とのコラボ授業を行いました