中高生のための理科体験授業を開催しました

理学部では、8月6日から8日まで湘南キャンパスで行われた「中高生のための理科体験授業と交流会」に協力しました。夏休みを利用して学校法人東海大学が 毎年開催しているこの催しは、学園の付属高校1年生と中等部2、3年生を対象に、大学での体験授業や現役学部生・大学院生との交流を通して理工系の楽しさ に触れ、進学意欲を高めてもらうことが目的です。今回は、付属の中等部6校、高等学校7校から約60名の中高生が参加しました。

本学部は、7日の体験授業「生活の中の疑問を科学しよう」を教員2名が担当しました。遠藤雅守教授(物理学科)は「虹を作ろう ~太陽光の分光と分光器の 原理~」をテーマに、CD-ROMを使って分光器を作成。外に出て太陽光の観察をした後、教室に戻って蛍光灯やLED電球などの光源も調べました。また、 液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、レーザーTVなどの原理も学びました。

及川義道准教授(基礎教育研究室)の授業では、昨年度も好評だった「科学捜査体験~犯人に迫れ~」を実施。これは事件現場で活躍する鑑識官の仕事を疑似体 験する授業で、生徒たちはシアノアクリレート法やニンヒドリン法を使って指紋を浮かび上がらせたり、ルミノール反応によって血痕を発光させたりする実験を 体験。試薬を混合して発光現象による色の変化なども楽しみました。

参加した生徒たちは、「中学2年生から毎年参加し続けた体験授業も、参加資格が高校1年生までなので今年で最後。心残りがないように楽しみました」「太陽 光やLEDライトなどの分光の様子を初めて見ました。とてもいい体験ができたので実験に参加できてよかったです」などと感想を語っていました。

中高生のための理科体験授業を開催しました