応用物理学会春季学術講演会を開催しました

湘南キャンパスで3月11日から14日まで、応用物理学会春季学術講演会が開催されました。同学会は日本を代表する学会の一つで、毎年2回国内の大学で学 術講演会を開催しており、今回は本学が幹事校を務めました。期間中には約6800名の研究者や学生がキャンパスに来場。約3600件の研究発表が行われた ほか、赤﨑勇終身教授(名城大学)と天野浩教授(名古屋大学)、中村修二教授(カリフォルニア大学)による「ノーベル物理学賞受賞記念講演」や、本学が企 画した特別シンポジウム「かながわ発!スマートエネルギー革命」、「世界一行きたい科学広場in東海大学湘南キャンパス2015」も開催しました。

13日に2号館大ホールをメイン会場に開かれた「ノーベル物理学賞受賞記念講演」では、赤﨑終身教授が青色発光ダイオード(LED)開発の歴史を紹介。そ の後、天野教授が、授賞式の前にスウェーデンの大学生が受賞者を招いて多彩なイベント企画していることを紹介しながら、「これからの時代に必要になるの は、若手の育成。日本の若手研究者にももっと積極的に活動してほしい」と期待の言葉を語りました。最後に中村教授が、「”量産技術を開発した”と誤解され て報道されている」と触れながら、自身の研究の足跡を振り返りました。講演の様子はキャンパス内のサテライト会場にも配信され、約4000名が視聴。付属 第三高校、付属仰星高校、付属望洋高校、付属甲府高校、菅生高校など本学の付属諸学校にも配信されました。

また12日に松前記念館講堂で開かれた「かながわ発!スマートエネルギー革命」には、約150名の研究者や市民らが来場しました。太陽光発電や水素エネル ギー技術の実用化に向けた現在の状況を広く知ってもらおうと、本学が文部科学省の「平成25年度地(知)の拠点整備事業」の採択を受け展開している 「To-Collaboプログラム」の一環として本学と1月末に包括連携協定を結んだ神奈川県などとともに企画したものです。当日は、神奈川県産業労働局 エネルギー部の松浦治美部長が県の取り組みを紹介。日産自動車やパナソニック、千代田化工建設、水素エネルギー製品研究試験センターの担当者が、各企業の 最新技術や今後の展望、世界的な動向を語りました。その後、工学部の内田裕久教授が水素エネルギーの応用事例として、愛媛県西条市と協力して取り組んでい る農業や漁業への応用研究を解説しました。

14日に松前記念館講堂で開いた「世界一行きたい科学広場in東海大学湘南キャンパス2015」には、約650名が来場しました。子どもから高齢者までの 幅広い年代に、科学の面白さを体験してもらおうと「To-Collaboプログラム」の取り組みとして企画した物で、理学部、工学部の研究室や、チャレン ジセンターのプロジェクトに参加する学生らが11のブースを出展しました。会場ではスライムや人工イクラづくり、真空状態での物質の変化を調べる実験など を実施。滝川洋二教授(東海大学教育研究所)による科学ショーでは、ノーベル物理学賞の研究対象である青色発光ダイオードなどを使いながら光の性質を学ぶ 実験を行いました。参加者は、「不思議な現象がたくさん起こって面白かった。今日のことを友達に教えたい」「子どもが科学実験に引き込まれている様子を目 の当たりにし、科学現象への興味を持ってくれた様子を見ることができて良かった。こうしたイベントがあれば、また参加したい」と話していました。

また学会期間中には、本学の学生約130名がアルバイトスタッフとして学会の運営をサポートしました。

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