情報数理学科の松井教授が日本オペレーションズ・リサーチ学会のフェローに認定されました

理学部情報数理学科の松井泰子教授がこのほど、日本オペレーションズ・リサーチ学会のフェローに認定され、4月27日にWEBビデオ会議システム「Zoom」上で開かれた総会で授与式が執り行われました。オペレーションズ・リサーチは、数学的・統計的モデルやアルゴリズムを活用し、目的に対して最適なアプローチを導く研究分野です。フェローの称号は、同学会の会員の中から同分野の研究と発展に貢献した研究者に贈られます。

松井教授は、オペレーションズ・リサーチや組合せ論、アルゴリズムの開発などが専門で、多数の教科書を共著として出版しています。同学会では2016年度から18年度まで理事を務めたほか、教育機関や企業に向けて研究内容の啓蒙を目的としたポスターの製作や、18年度に本学高輪キャンパスで開かれた春季研究発表会で実行委員長を務めた功績を評価され、今回の授与につながりました。

松井教授は、「私にとってはノーベル賞の受賞と同じくらい光栄なことであり、驚きと同時にとてもうれしく思います」と笑顔で語ります。また、「以前理事を務めた際、女性の理事は私で3人目だったのですが、それ以降女性研究者が役職を担うことが増えたので、自分の活動がよい影響を与えられたのではと自負しています。今後は自身の研究だけでなく、女性が結婚や子育てといったライフステージと両立して研究活動を行える環境をつくる役割も担っていきたい」と話しています。