観光学部観光学科の片岡勲人准教授にこのほど、中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)東京支社から感謝状が贈られました。NEXCO中日本から依頼を受け、片岡准教授が学生たちと共に高速道路周遊パス(高速道路の定額利用)と観光チケットなどがセットになったETC車限定ドライブプランの企画案をまとめたことに対するものです。
新東名高速道路・伊勢原大山インターチェンジ(IC)~新秦野IC間の開通に向け、NEXCO中日本から本学部に対して首都圏から神奈川県秦野市への観光誘致策考案の協力を依頼。片岡准教授が21年度に担当したサマーセッション科目「観光学実習」と秋学期の「シティプロモーション演習」の履修学生とともに秦野市内でフィールドワークを実施し、企画案をまとめました。その後、NEXCO中日本の担当者が企画内容をさらに練り上げ、22年4月16日から12月25日まで高速道路周遊パスと秦野市の「名水はだの富士見の湯」の入浴券がセットになった「速旅『名水はだの富士見の湯ドライブプラン』」を販売(現在は販売終了)。片岡准教授が秦野市内の鳥瞰図を制作するなど、販売促進にも協力しました。今回の感謝状は、沿線地域の特性を取り入れながら産学官連携によるドライブプランの開発に尽力したことが評価されました。5月2日にNEXCO中日本の秦野工事事務所の伊原泰之所長が渋谷キャンパスを訪れ、片岡准教授に感謝状と記念品を手渡しました。
伊原氏は、「コロナ禍以降、高速道路を使った観光プランは多くの需要があります。私どもは道路を建設や維持管理するだけではなく、地域間交流の促進による地域の活性化を目指しています。片岡先生と学生さんたちは私たちにはない視点でプランを検討し、新たにインターチェンジが出来る秦野を盛り上げようと尽力されました。今回実現できなかったプランについても、今後検討していきたい」とコメント。片岡准教授は、「フィールドワークを通して森林・名水・野外活動・木工・健康・野菜・お茶や蕎麦などの観光資源を発見し、それらの楽しみと富士山を望む日帰り天然温泉を組み合わせた商品として実際に販売されたことは、学生たちにとってもいい経験になりました。今後も秦野市、平塚市、中井町での我々の活動報告もしながら、連携について考えていく予定です。学生とともに地元の盛り上げに協力していきたい」と語りました。