観光学部の佐藤雅明准教授と慶應義塾大学の研究者らの研究グループが執筆した論文がこのほど、電子情報通信学会の通信ソサイエティより第21回電子情報通信学会通信ソサイエティ論文賞(優秀論文賞)を受賞しました。5月15日に機械振興会館(東京都港区)で表彰式が行われました。同学会は2万人以上の会員が所属する国内でも有数の大規模な学会であり、通信ソサイエティはその中でも通信・ネットワークに特化したグループです。この賞は、2025年度の電子情報通信学会論文誌などに掲載された論文の中から、特に優れた2本に贈られたものの内の一つです。
受賞した論文のタイトルは「遠隔拠点間で測定可能なGlass-to-Glass遅延測定装置の検討と実装」で、2026年1月の電子情報通信学会論文誌に掲載されました。ドローンやテレイグジスタンスロボットなど様々な分野で低遅延なデジタル映像伝送が求められている中、GNSSレシーバーを用いて物理的に距離がある遠隔拠点間でも映像伝送時の遅延が正確に測定可能な手法を提案し、移動体にも適用可能な遅延測定機を実装し、オシロスコープに対して約10μsの誤差での測定を実現したものです。本論文の実証実験の一部は、佐藤准教授が2023年度から国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)より受託しているムーンショット型研究開発事業「Cybernetic Human-Linkの実現に向けたデジタル神経技術の開発」の研究として実施されました。
佐藤准教授は、「これからの社会において、我々が実区間での様々な制約から解放されるためには、遠隔地間で認知・知覚情報や意志を速やかに伝達・共有するためのネットワーク技術が必要不可欠です。研究成果が権威ある学会の優秀論文として認められたことは大変な名誉であり、遠隔観光や遠隔操縦、さらには遠隔手術などの分野にまで応用が期待される領域の発展に今後とも努力していきます」と話しています。
