東海大学観光学部ではこのほど、沖縄県にあるテーマパーク「JUNGLIA OKINAWA(ジャングリア沖縄)」を運営する株式会社ジャパンエンターテイメントと連携協定を締結。5月19日にセレモニーを実施しました。協定は、観光人材育成と社会の発展を目的としており、両者が保有する人的・物的資源の相互活用や、観光高度専門人材の育成および学術研究への貢献を図るものです。ジャパンエンターテイメントによる関東圏の大学との連携協定締結は本学が初の事例となります。
本学部は2010年の開設以来、観光分野をはじめ広く産業界の将来を支え、活躍できる人材の育成に注力してきました。一方、ジャパンエンターテイメントは、2025年に沖縄県北部で開業したテーマパーク「ジャングリア沖縄」の運営を手掛け、沖縄の自然や地域特有の文化に根差した経済発展、観光産業の活性化に取り組んでいます。本協定では両者の強みを生かし、主に「観光高度専門人材の育成」「地域社会や観光産業の振興に資する知識の習得や教育」「観光事業領域に関する実践活動」「地域経済に対する付加価値創造および学術研究」の4本を柱に、インターンシップや研修プログラム、相互交流、地域活性化など幅広い活動を展開していきます。
セレモニーには、ジャパンエンターテイメント取締役副社長の佐藤大介氏、同事業開発課マネージャーの仲間大三氏、本学部から藤本祐司学長補佐(グローバルシチズンカレッジプロボスト・観光学部教授)、岡達哉学部長、名護市の地域振興に取り組み、この協定締結にも関わってきた佐藤雅明准教授らが出席しました。佐藤氏は、「東海大学観光学部が展開してきた地域に根差した実践志向の教育は当社のコンセプトと親和性があり、多くの卒業生が観光分野で活躍している実績は心強い」と協定締結の背景を説明。「双方の協力で『観光を学ぶなら沖縄』というブランドの確立を目指し、大学での座学と沖縄をフィールドとした実践の両輪で学習効果を最大化し、人材育成を通じて日本の観光産業全体を底上げできれば。テーマパークは“一つの街”として、安全管理や飲食・衛生、マーケティング、インバウンド対応など、実践と研究の両面で多彩な学びの資源を提供できます。総合大学である東海大とのさらなる連携も期待したいと思います」と話しました。

佐藤准教授は、「フィールドでの実践的な教育を重視してきた本学部にとって、実践的なでの学びにとどまらず、沖縄県の北部地域全体を舞台とした多様な学修の機会を創出するものです。この取り組みが地域一体となった観光を通じた地域創生・活性化へと発展するよう進めていければ。東京の学生が沖縄のフィールドで新たな価値や課題を発見し、東海大の総合知を適用して解決を図る“距離のある連携”の強みを活かしたいと思います」と抱負を語りました。また、岡学部長は、「テーマパークの活性化と同時に派生する現地の交通渋滞やさらなる地域ブランドの強化といった新たな課題に対し、これまでの佐藤准教授のDXを中心とする実践的な蓄積は必ず力を発揮すると期待します」と話しました。藤本学長補佐は、「観光学部に加え、インバウンドやマーケティング、さらに情報システムやメディア技術といった理系分野との協働も視野に、この協定をより広い分野に広げていければ」と展望を語りました。
今後は、内閣府「沖縄振興特定事業推進費」の活用等によって実質的な学生負担を抑制したインターンシッププログラムを計画しています。学びを中核に据えたプログラム運営を徹底したカリキュラム化の策定を目指し、この夏季にも「パイロット」としてインターンシップを実施する予定です。