芸術学研究科(修士課程)

芸術学研究科は、1973年に芸術の理論的研究とその現代的課題の究明、表現技術の研究などを目指して設置された。音響芸術専攻と造型芸術専攻の2専攻を設け、理論と実技・実践の両面から、芸術の諸ジャンルにおける高度な専門家養成を図っている。

芸術は本来、人間生活における理想を満足させるために生まれた。各時代や地域、民族の状況の中で重要な役割を果たす要素であり、芸術の研究においては、作品を究明するにとどまらず、その背景にある世界に迫り、歴史発展の体系、諸文化の相互影響、生活環境と芸術との関係などを総合的に把握することが必要である。

以上のような考えに基づき、「音響芸術専攻」では、音楽諸分野にわたる研究、ピアノ・声楽・古楽・箏その他器楽などの演奏研究が行われ、また「造型(形)芸術専攻」では、美術の歴史的・理論的研究や制作研究、デザインの理論や実践等をふまえた研究が行われている。

いずれの場合においても総合大学に位置する本研究科の特徴をふまえ、現代の状況から生ずる研究課題(高度技術・情報社会の中でのアートやデザイン、環境問題やアートマネージメント、芸術療法、等々)にも、関連領域との関係を重視し、広い視野からその本質の追求に努めている。

また、本研究科の教育研究指導上の特色として、研究科の必修科目である「芸術学総合研究」や、春秋の2回開催される「研究発表会」など両専攻共通の活動があげられる。これらを通して専門性を深めると共に、多様化、グローバル化した現代の状況に即応し、芸術領域さらには他の専門分野も含めた、横断的で柔軟な人材の養成を行なっている。

研究科の学位授与基準

専攻分野における研究者・専門家として、広範に活躍できる能力を修得したと認められる学生に、修士の学位を授与する。

  1. (1)新規性、進歩性、独創性などに基づいた研究テーマを立てる能力
  2. (2)専攻分野を中心とする文献、資料の読解力ならびに分析力
  3. (3)テーマに関連する先行研究または先行作品への的確な理解力
  4. (4)創意ある理論的な文章が組み立てられる思考能力
  5. (5)創作、演奏などにおける説得力ある表現能力

研究科の学位論文審査基準

下記各項目に適合していると認められるものを合格とする。

  1. (1)修士論文が内規に指定された書式、文字数等で作成されていること。
  2. (2)明確なテーマを有し、その焦点から外れることなく、かつ広い視野から論じられていること。
  3. (3)特定の課題による場合は、作品等が明確な創作意図を有し、かつそれが十分に表現されていると認め得るだけの完成度を有していること。
  4. (4)さらに特定の課題による作品創作などの場合は、作品とともに提出される研究ノートが内規で定められた書式、文字数で作成されており、かつ作品の創作意図などを的確に説明していること。

芸術学研究科 科目構成

音響芸術専攻および造型芸術専攻の科目構成は下記の通りです。○印は研究科としての必修科目、●印は各専攻においてどちらかの分野を選択する必修科目、その他は選択科目です。なお、全科目が学期完結で、単位数は「研究」科目および「特講」科目が2単位、「演習」科目が1単位です。

【図】芸術学研究科 科目構成