本専攻では、芸術学研究科がもとめる力に加え、音楽学と演奏のいずれかにおいて専門的な学修をするのに十分な基礎力があり、かつ音楽学と演奏の両面からの学びに意欲を有する者をもとめます。カリキュラムは、「音楽研究」「音楽研究演習」を主軸に、自由に履修できる音楽学分野、応用音楽学分野、演奏・創作研究分野の専門科目を多数設置、また、学会での研究発表、音楽コンクールへの参加、演奏会への出演等、研究の成果は可能なかぎり学外での発表を奨励し、演奏分野では修了リサイタイルを課しています。本専攻では、音楽及び関連領域の学問的研究と実践的研究を行い、深い専門性をもちつつも芸術活動を人間生活全体の大きな枠の中で捉えられるような研究者、教育者、演奏家を育成することを目指しています。
修了生の主な研究テーマ
- 電子オルガンの現代的諸問題とその解決可能性の検討―アイデンティティ、固有音、スピーカー発音の限界―
- 声楽発声法の指標としてのフォルマント ―女声におけるsinger’s formantを巡って―
- クラシックギターのコンクール用演奏プログラム構成法 ―東京国際ギターコンクール自由曲のうち106曲(2003-2015)の平均情報量解析から―
- F.リスト作曲《ピアノ・ソナタ ロ短調》について―自身の演奏表現の進歩のために―
- 保育者養成校におけるピアノ教育の方法論―電子ピアノのネットワーク・システムの有効活用―