電気電子工学科の学生が応用物理学会春季講演会でポスター賞を受賞しました

工学部電気電子工学科4年次生の青戸智寛さん(指導教員=沖村邦雄教授)が、3月14日から17日までパシフィコヨコハマで開催された応用物理学会春季学術講演会でポスター賞を受賞しました。応用物理学会は、毎年春と秋に全国規模の学術講演会を開催しています。毎回6000名から9000名の会員が参加し、約4000件におよぶ発表や講演、活発な討論が行なわれています。今回のポスター発表は1100件以上が行われ、同会の理事や代議員らの投票で22件がポスター賞に選ばれました。

青戸さんは、「VO2/TiN/Ti/Si積層構造デバイスにおけるマルチステップ発振」をテーマに、68℃と比較的低温で「金属―絶縁体相転移」を示す二酸化バナジウム(VO2)について発表。卒業研究生として配属された後、沖村研究室の先輩のモハメッド シュルズ ミヤさん(大学院総合理工学研究科3年次生)や佐藤賢太さん(工学研究科電気電子工学専攻1年次生)から研究を引き継ぎ、アドバイスを受けるとともに活発な議論をしながら実験を進めてきた成果を紹介しました。「応用物理学会という大きな学会でポスター賞が頂けて光栄です。多くのアドバイスを頂いたシュルズさん、佐藤さんに感謝しています。ポスター作成では、限られたスペースでよりアピールできる構成になるように心がけました。受賞を励みにさらに研究を発展させたいです」と青戸さん。共同受賞した佐藤さんは、「青戸さんは非常に真面目で私たちの研究成果を発展させると同時に、より分かりやすく発表してくれていました」と話し、沖村教授は、「2人は協力しながら、粘り強く実験を続け、熱心に取り組んでいました。第一線の研究者や大学院生の発表が主な本学会で学部生が受賞したことは非常に価値があります」と称えています。
※学年は当時

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