農学教育実習センターの服部技師補が農場技術賞を受賞しました

8月27、28の両日、石川県金沢市で開催された「平成27年度全国大学附属農場協議会秋季全国協議会」で、阿蘇キャンパスにある農学教育実習センターの服部法文技師補が「全国大学農場技術賞」を受賞し、これまでの技術業績を紹介する記念講演を行いました。受賞業績名は「阿蘇の野草を活用した褐毛和種牛(あか牛)の放牧生産技術の開発・普及による農場教育ならびに地域への貢献」です。

農場やフィールド科学センターなどを持つ大学が加盟する同協議会は、その活動の一環として農場等の教育・研究支援への貢献および農場等の活性化に特に功績のあった技術系の職員に対して本賞を授与しており、本学では3年連続3度目の受賞となりました。服部技師補は1981年以来、地域や風土、伝統に根ざしつつ、新しい技術を積極的に取り入れ、あか牛の周年放牧や繁殖管理などについて研究を進めるとともに、家畜生産の技術を体系化。学校法人東海大学総合研究機構の助成を受けて商品化した「『草原あか牛eco beef』生産パッケージ」の開発に携わり、その普及に貢献した功績などが同協議会の選考委員会で高く評価されました。

服部技師補は、「阿蘇の草原を利用して飼育をした牛は十分に運動しているため、赤身肉生産につながり、健康的でうまみに優れた牛肉となります。また、必要以上に多くの輸入穀類を与えず、放牧により野草を食べさせることで草原の維持にもつながります。賞をいただけたことは大変光栄で、ありがたいこと。これまでご支援いただきました多くの方々と、ともに力を合わせてきた実習センターの職員に心から感謝しています。今後もよりいっそう研究を進めるとともに、これまでの経験を学生に伝え、少しでも社会に貢献していきたい」と話しています。

なお、服部技師補が開発に携わった東海大学産「草原あか牛eco beef」は10月19日(月)に、イタリアで開催されている「ミラノ国際博覧会」のイベント「熊本県の日」での料理ショーで紹介されます。

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