熊本県上益城郡益城町と連携協力に関する包括協定を締結しました

九州キャンパスでは2月1日に、熊本県上益城郡益城町と地域資源の活用や産業振興などさまざまな分野において相互に協力することを目的とした包括協定を締結しました。本学では1986年より同町内の熊本空港隣接地に宇宙情報センターを開設してきたほか、2016年に発生した熊本地震で甚大な被害を受けた農学部の再建に向けて、同センターの用地を新キャンパスとして活用し、教育環境のさらなる充実を図る計画を決定しています。今回の協定締結を受けて益城町と九州キャンパスは今後、地域産業の振興に向けた施策推進に係る人的資源や知的資源の活用をはじめ、人的交流や人づくり、まちづくり・地域活性化、教育・文化の発展のための連携などに取り組んでいきます。

締結式には西村博則益城町長や荒木朋洋本学九州キャンパス長(学長補佐)ら多数の関係者が出席。西村町長と荒木キャンパス長が署名した協定書を取り交わしました。西村町長は、「熊本地震では本町も2度にわたる震度7の地震により、多くの町民を亡くし、家屋なども甚大な被害を受けました。しかし、全国の皆さまよりご支援を受けて、町民は前向きに生活再建に取り組んでいます。町といたしましても、1日も早い生活再建を進めるとともに復旧・復興事業完成後を見据えて災害に強いまちづくりや町全体のにぎわいづくりを強力に推し進めています。この度の協定締結により、農学部をはじめとした幅広い知見を持つ東海大学との強固な連携体制を構築することで、本町のさらなる復興、発展につながっていくことを期待しています」とあいさつ。

荒木キャンパス長は、本学の概要や熊本県における教育研究機関設置の歴史などを紹介し、「ご案内のとおり、農学部の新キャンパスを益城町に建設いたしますが、町のご協力を得ながら農業県・熊本の振興に貢献していきたいと考えています。さらに、九州キャンパスには農学部のほかにもアグリビジネスや観光を扱う経営学部、植物生産工学や医療分野の教育研究に取り組む基盤工学部があります。今後はさまざまな分野での連携を検討していく考えです。益城町は熊本空港が所在していることもあり、震災の被害を乗り越え、熊本の『農』を世界に発信できるような連携につなげていきたい」と今後の展望を語りました。

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