大学院健康科学研究科看護学専攻では2月16日に伊勢原キャンパスで、「2020年度修士論文発表会」を実施しました。会場では新型コロナウイルスの感染対策を徹底し、会場外からも参加できるようWEBビデオ会議システム「Zoom」を活用。修士課程の2年次生6名が研究成果を発表し、教員や本専攻の1年次生をはじめ、大学院生が所属する医療機関の看護師ら約60名が参加しました。
初めに西村昌記研究科長が、「新型コロナウイルス感染症の拡大によりさまざまな制約がある中、しっかりと研究成果をまとめた皆さんに敬意を表します」とあいさつ。続いて6名が、「精神看護学」「産業・地域保健看護学」「家族看護学」「クリティカルケア看護学」の領域に関する研究成果を発表し、データの分析方法や解釈、臨床への応用などについて、参加者と活発な質疑応答を交わしました。
発表を終えた大学院生は、「多くの患者さんや医療関係者のご協力と先生方のご指導により成果を報告することができました。皆さんからいただいた意見やアドバイスをもとに、研究をさらに深めたい」と意欲を見せていました。また、発表者が勤務する医療機関の関係者からは、「研究成果を病棟のスタッフと共有し、より充実した看護に生かしてほしい」と期待が語られました。
最後に井上玲子専攻長が、「研究に協力してくださった方々やご参加いただいた皆さん、今日の準備や運営をサポートしてくれた1年次生と教職員に感謝します。活発な意見交換が行われ、充実した発表会になりました。発表者の皆さんは、修士課程で培った経験や成果を研究者・実践家として発信するとともに、さらに研究を発展させてください。今後の活躍に期待しています」とエールを送りました。
発表されたテーマは下記のとおりです。
【精神看護学領域】
「入退院を繰り返す統合失調症患者への訪問看護師による再発兆候の見極めから地域生活を継続していくための支援」
【産業・地域保健看護学領域】
「中小企業における健康・経営に関する取り組みと職場風土との関連」
【家族看護学領域】
「病気で子どもを亡くした親の会の活動の様相」
「集中治療室における家族カンファレンスの概念分析―ハイブリットモデルを用いて―」
「18トリソミーの子どもをもつ母親の体験」
【クリティカル看護学領域】
「術後呼吸器合併症発生を術前から予測するための基礎研究」