海洋に関する多様な専門分野を有機的に結びつけ、諸問題の発見・解決へ導く
本専攻は、海洋の自然科学を踏まえた上で、多様な関係者の合意形成を通して海洋の保全・持続的利用と実践を学ぶ「海洋人間圏分野」、海洋に係わる生物と水産に関する理論・フィールド・実験に根ざした教育を行う「海洋生命圏分野」、海洋の物理的・化学的な自然現象を理解し、フィールドと理論に根ざした「海洋地球圏分野」を3つの柱に据え、さらに上記3つの専門分野を有機的に結合させる「総合海洋学科目群」を履修することで海洋学に関する総合知と全体を俯瞰する能力を身につけます。ひとつの課題に対して、海洋物理学・海洋化学、地球科学、海底鉱物資源学、水産学、海洋生物学、海洋人類学、海洋政策・法学などさまざまな分野を通して問題解決をはかる高度な専門的能力を培い、優れた研究者および技術者を育成することを教育目標としています。
修了生の主な研究テーマ
- マダコ浮遊幼生の育成餌料と光環境及び成体の好適餌料と飼育技術の検討
- 駿河湾における浮遊性貝形類の種多様性、個体群動態、および分布に関する研究
- 食品分野への蛍光測定技術の有効性の検討
- メタンハイドレート資源開発における流動障害に関する研究 -管内のメタンガスの流動解析および生産効率の検討-
- 黒潮続流南側海域における冬季季節内変動に関する研究
- 貝類の殻を利用した商品とその流通 -貝ボタンを中心に-