エスコンフィールドHOKKAIDOで開催した「東海大学DAY」で札幌キャンパスの企画を展開しました

東海大学が8月5日に、北海道北広島市にある北海道日本ハムファイターズの本拠地・エスコンフィールドHOKKAIDOで開催したプロ野球公式戦での「東海大学DAY – United in Blue Pride and Passion -」で、札幌キャンパスとして独自にさまざまな企画を展開しました。

開場と同時に1塁外野側のコカ・コーラゲート近くに設置したプロモーションブースでは、札幌キャンパスで活動するToCoチャレ「南区キャラクタープロジェクト」が、「フォトスポット」を設営。さらにこの日のためにデザインしたオリジナルのうちわを配布しました。学生たちは通りがかったファイターズファンの皆さんに「東海大学はご存知ですか?」「南区の北の沢、中の沢、南の沢のイメージを擬人化したオリジナルキャラクターです」と積極的に声をかけ、プロジェクトの活動やキャンパスのある札幌市南区の魅力をアピールしました。プロジェクトリーダーの山本美玲さん(国際文化学部国際コミュニケーション学科3年次生)は、「札幌市在住の方でも南区について詳しくは知らないという方もいて、“北の沢は陶芸が盛ん““南の沢はラベンダー栽培発祥の地”など区内の特徴をお話しすると関心を持っていただいている様子でした。今日のためにキャラクターに野球のユニフォームやチアリーダーの衣装を着せたイラストも作成したので、多くの人にアピールできたと思います」と話します。メンバーの山本莉理さん(同)は、「あっという間に2000枚のうちわが配り終わりました。今後もさまざまなイベントに出展してプロジェクトや南区の認知度向上につなげていきたい」と意欲を見せていました。

グラウンドでは、本キャンパスの呼びかけに賛同した近隣の札幌市立南の沢小学校の児童が、初回に行われるファイターズ選手の守備紹介の際に選手と守備位置につくキッズスターター、試合開始を宣言するプレイボールキッズを務めました。

またエスコンフィールドでは、国際文化学部地域創造学科の植田俊准教授が担当する授業「地域創造フィールドワークC」の演習も実施。受講する4名の学生が視覚に障がいがあっても楽しめるスポーツ観戦の方法を探求しました。北広島市を拠点に活動する視覚障がい者団体「めねっと北広島」の協力を得て、事前に視覚障がい者による講演の聴講やエスコンフィールドの視察なども実施。当日は、スタジアムツアーに参加して普段は立ち入れないエスコンフィールドの裏側などを見学し、学生たちは視覚障がい者の皆さんを手引きしながら展示品や各所の特徴を言葉で伝えました。試合開始後は学生たちが、投手がボールを投げるタイミングや打球の方向、守備の様子などを説明するとともに、ネクストバッターズサークルやブルペンにいる選手の様子、選手それぞれの応援歌の歌詞も伝えました。

尾西海輝さん(同3年次生)は、「高校まで野球部で大学でも準硬式野球部に所属しているので、経験を生かしてプレーの様子だけでなく野手の動きや球種、その狙いまで解説しました。 “ラジオ中継を聴いているよう”と言っていただけてうれしい」と話します。橋本真央さん(同2年次生)は、「これまで視覚に障がいのある方に接したことがなかったので、球場内に点字ブロックがないことやトイレの案内、ちょっとした段差など普段は気にかけないことにも配慮が必要だと考える機会になりました」と振り返ります。学生たちは「今回、めねっとの皆さんから伺った障がい者支援の方法を街中でも困っている人がいたときに助けられるよう生かしていければ」と話していました。

めねっと北広島会員の大場日出男さんは、「東海大生の皆さんとの野球観戦は今回で3回目ですが、毎年分かりやすく頑張って説明してくれて私たちも楽しめました。今後も交流していきたい」と話します。植田准教授は、「今回の学びはスポーツ観戦以外でも活用できる内容だと思います。学生たちには、新しい視点を持ってこれからの人生を歩んでもらいたい」と語っていました。

また、この日に向けて硬式野球部では、キャンパス近隣の北の沢小学校で野球教室を開催しました。野球の面白さをより多くの子どもたちに知ってもらおうと企画したもので、児童8名が参加。野球部員5名と相馬大河コーチ(本学職員)がピッチング、バッティング、ゴロの捕球についてそれぞれ指導しました。中心となって準備してきた德永祐大選手(国際文化学部地域創造学科4年次生)は、「少年野球の経験者が多く、真剣な表情で一生懸命、楽しそうに取り組んでくれました。今日教えたことを少しでも普段の練習に生かしてくれたらうれしい。近隣の方々にはいつも野球部を応援してもらっているので、こうして地域とつながりを持つ大切さも改めて感じました」と話していました。