地域創造学科の学生が北海道マラソン2025でボランティアを務めました

国際文化学部地域創造学科の学生が、8月31日に札幌市内で開催された北海道マラソン2025でボランティアを務めました。本学科で開講する「地域創造フィールドワークA」の一環として実施したものです。この授業ではマラソン大会を運営側から経験し、競技者のニーズを理解するとともに、大会を支えることの醍醐味を味わうことで今後の学生生活や将来におけるスポーツとの向き合い方を考えるきっかけとすることを目的としています。

今回のボランティア活動には、1年次生から4年次生までの約50名の学生が参加。29日、30日には札幌市・大通公園に設けられた参加者受付でゼッケンの配布を交代で担当し、参加者が二次元コードをリーダーに読み取る手助けをしながら、エントリーナンバーを書き取り、後部に用意されたゼッケンを探して手渡すまでの一連の作業に手分けして取り組みました。大会当日は、2km地点の給水ポイントの運営を担当。レースの2時間前から大量の紙コップに冷えたミネラルウォーターを注いで準備を進め、スタートから10分たたないうちにおよそ2万人のランナーが駆け抜けるコースの沿道で「いってらっしゃい!」「頑張ってください!」とエールを送りながら、次々にランナーがつかんでいくコップを補充し、水を準備していきました。

溝江悠騎さん(4年次生)は、「準備万端でランナーを待ち構えられたと思っていましたが、2万人もの人が一気にやって来たのであっという間に水の入ったコップがなくっていき、慌てて補充しながら“前方のテーブルにも水があります”と呼びかけて進んでもらいました。春学期まで硬式野球部に所属していたこともあり大会に出場する側の経験は豊富ですが、運営側は初めての体験で勉強になることがたくさんありました」とコメント。松原誉音さん(2年次生)は、「ToCoチャレの『南区キャラクタープロジェクト』に参加していて、スポーツの経験はありませんがイベント運営に興味があり参加しました。地域の一大行事にボランティアとして関わった経験は、今後のプロジェクト活動を通じた地域連携などで生かせると思います」と話しました。

指導に当たる山田秀樹教授と植田俊准教授は、「スタートから間もない2km地点の給水は、トップクラスのアスリートから市民ランナーまでが一気に押し寄せることもあり、学生たちは戸惑うことも多かったのではないかと思います。ただ、声援を送りながらの給水は多くのランナーにとって完走への助力になったことでしょう。大会運営の担当者からも大いに助かったとの声を寄せていただきました。学生たちにはこの経験を学習や日常生活に生かしてもらいたい」と期待を寄せています。