札幌キャンパスで公開講座「深海魚の魅力発見~君も深海魚博士になろう~」を開催しました

札幌キャンパスで8月22日に、公開講座「深海魚の魅力発見~君も深海魚博士になろう~」を開催しました。小学4年生から6年生までを対象にしたこの講座は、深海魚の魅力や海の環境の面白さを知ってもらおうと、北海道地域研究センターが主催して開いたものです。深海魚の研究を専門に取り組む生物学部海洋生物科学科の手良村知功助教が講師を務め、手良村助教の研究室の学生4名と付属札幌高校の生徒12名が運営をサポートしました。

午前と午後に3号館で行った講座には、延べ37名の小学生が参加しました。初めに手良村助教が、水深200m以深に広がる深海の特徴や、生息する深海魚の生態を説明。続いて、深海にカメラを沈めた調査の様子を上映しました。餌付きのカメラが海中に沈み、次第に周囲が暗くなっていく様子や、海底で餌に深海魚が集まる様子が映し出されると、小学生からは「海が黒っぽい」「カメラに何か近寄ってきた!」と歓声が上がりました。その後は、学生と札幌高生、小学生が4つの班に分かれてグループワークを実施しました。ヘラザメやオグロコンニャクウオなど、学生が提示した深海魚の名前から小学生が深海魚の姿を予想してスケッチ。札幌高生のサポートを受けながら約20点の標本の中から魚を探し出しました。標本を間近で観察し実際に触れながら、名前の由来や特徴的な体の形、その形が深海で生きるうえでどのような役割を果たしているかといった学生の解説を聞きました。学んだ成果を模造紙にまとめて班ごとに発表しました。手良村助教は、「深海魚の不思議な形には、非常に厳しい深海で生きていくための理由があります。これは形態学という学問の大事な考え方です。スーパーなどで魚を見かけたときも“どうしてこんな形をしているんだろう?”と考えてみてください」と呼びかけました。

講義終了後には、リュウグウノツカイやオオメンダコなどの深海魚の標本に触れる機会も設けられました。また講義中には、北海道地域研究センター所長で生物学部の南秀樹学部長が、小学生の保護者を対象に3号館の最新設備を案内しました。

参加した小学生は、「標本に自分の手で触れる機会は貴重。映像も見られてさらに深海魚が好きになった」「知らなかった生き物の標本も見られて面白かった」と笑顔を見せていました。手良村研の酒井彩衣さん(大学院生物科学研究科1年次生)は、「日ごろ自分たちが研究していることを、小学生が分かりやすいように言葉を選びながら説明しました。“どうしてこんなところに目があると思う?”などと話しかけながら、小学生が抱いた生き物への不思議について、考えを深める手伝いができたと思います」と話していました。