400mのジャンプ台を駆け上がる「レッドブル400」の女子個人戦でスキー部の田中選手が優勝しました

札幌市中央区の大倉山ジャンプ競技場で5月21日に開催された、最大傾斜37度の急斜面400mを駆け上るヒルクライムレース「Red Bull(レッドブル)400」の女子個人戦で、札幌キャンパス・スキー部の田中ゆかり選手が優勝しました。「世界で最も過酷な400m走」と言われるこのレースは、飲料メーカーのレッドブルが2011年に本社があるオーストリアで始め、今年は初開催となった今大会の日本を含む13カ国、14カ所で開かれています。今回は、400m走と4人チームによるリレーが行われ、男女延べ453名が、ジャンプ場のふもとから頂上までの標高差が140mにも及ぶコースに挑みました。

札幌キャンパスからは田中さんをはじめ、スキー部の選手たちもオフシーズンのトレーニングを兼ねて多数が出場しました。昨年度の全日本学生スキー選手権大会でクロスカントリー5kmクラシカルを制した田中さんは、「夏場のトレーニングとして、毎年この時期には山岳を走るトレイルランの大会などに多く参加しています。この大会はインターネットで開催を知り、”楽しそう!”と思ってすぐに出場を決めました」と話します。大会では、クロスカントリーの国際大会で活躍するライバル選手も出場していましたが、田中選手は日々のトレーニングの成果を生かし、序盤からトップ集団に入り最後は2位以下を3秒以上振り切り、5分7秒60のタイムで優勝を決めました。

「急斜面を登っている最中は、上を見ると長く感じてしまうので、会場に流れるアナウンスを聞きながら現在地を確認しながらレースを進めました。クロカンはストックを使う上半身のパワーが必要な競技なので、手をついて登るときに生かせたと思います」と振り返ります。優勝者は7月15日(土)にドイツ・ティティゼー=ノイシュタットで開催される世界大会に招待されています。田中さんは、「あくまでスキー選手なので少し迷っていますが、日本の代表として出場できればと考えています。本業の競技の方は、昨シーズンはけがの影響もあり思ったような成績は残せなかったのですが、“世界レベルで戦いたいし、そうならないといけない”と強く思っています。そのためにもこういった大会への参加を通じてレベル向上を図り、目標である日本選手権優勝につなげていければと思います」と話しています。

レッドブル400①.jpg

レッドブル400②.jpg