デザイン文化学科の学生が建築家・小西彦仁さんによるスペシャルレクチャーを開催しました

札幌キャンパスで11月27日に、国際文化学部デザイン文化学科の学生有志が企画した建築家・小西彦仁氏によるスペシャルレクチャーを開催しました。小西氏は、北海道東海大学芸術工学部の卒業で、建築設計事務所であるヒココニシアーキテクチュア株式会社代表を務め、個人住宅、医療施設、商業施設、宿泊施設、教育施設、オフィス、各種インテリアデザインなどさまざまな分野の建築設計を手掛け、2009年にイタリア「バルバラ・カポキン国際建築賞」で最優秀賞、17年に「アメリカ建築賞」に選ばれるなど国内外で数々の賞に輝いています。今回のスペシャルレクチャーは、学生たちが「実社会で活躍する建築家の話を聞くことで、日々の学習や将来設計に生かしたい」と発案したもので、本学科の田川正毅教授や小西氏が在学中から教鞭を執っていた大野仰一名誉教授らが協力して実現。学生・教職員ら約30名が参加しました。

小西氏は、「つなぐ~建築~」と題して講義し、まず「どのような建築物も『人が使うもの』です。私はさまざまな種類の建築物を手掛けますが、どれも人と人をつなぐ仕事だと考えています」と語りかけました。続いて自らが設計した代表的な建築物を写真で紹介。外国人向けの別荘の設計にあたって周囲の風景や光をどのようにして取り込むか、「幼稚園の遊戯施設」を設計する際に「子どもの記憶に残るものを意識した」といったポイントについて一つひとつ丁寧な解説を加えていきました。また、18年夏の開店に向けて工事が進んでいる「江別 蔦屋書店」の設計を手掛けることになった経緯や江別市で生産されているレンガの使い方などの詳細について明かし、最後に「これまで素晴らしいクライアントやスタッフに恵まれて、多くの賞をいただきました。人から評価されるのはいくつになってもうれしいものです。今も手掛けている建築物はどんどん増えていますが、“面白い”“こんなのを作りたい”と思って取り組むことが大切です」と建築の道を志す学生たちに、仕事に取り組む醍醐味を語りました。

中心となって企画運営に携わった柏谷俊輔さん(3年次生)は、「小西さんのお話の中で“地域ならではの四季を生かした建築を考えて建てるべき”という言葉が印象に残りました。参考になることばかりで、自分も課題制作などの際に生かしていきたいと思います。将来は建築家を目指していますが、デザイン文化学科は建築だけではなく家具やグラフィックなどデザイン全般から学べることが魅力です。さらに小西さんのお話しを伺う機会をつくることができるなど実践的な内容についても学べるので、積極的に生かして将来につなげていきたいと思います」と話していました。

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