ユニークプロジェクト「地域連携プロジェクト」が防災グッズ「おまもりふろしき」を作製しました

札幌キャンパスで活動する東海大学チャレンジセンター・ユニークプロジェクトの地域連携プロジェクトが、札幌市の市民団体「森の時間 SNOW HOKKAIDO」に協力。防災グッズとして活用できる子ども向けの「おまもりふろしき」を作製しました。は南区の魅力を発信するフリーペーパーを発行するほか、キャンパスのある札幌市南区の各地でエリア別のイラストマップも制作しています。今回は、風呂敷の普及に取り組む「森の時間」代表の横山芳江さんから依頼を受けたもので、地図や防災情報を風呂敷に印刷し、小学校低学年の児童に配布することで災害時に役立ててもらうことが目的。活動の第一弾として南区の「真駒内版」の作製に取り組みました。

地域連携プロジェクトでは昨年9月ごろから準備を開始。編集長の溝口みのりさん(国際文化学部デザイン文化学科3年次生)らメンバー5名が全体のデザインや地図、キャラクター考案、イラスト、文字など役割を分担して作業を進めてきました。また、避難所の数や位置、機能などについては南区役所の担当部署から協力を受けるなど、正確性にも配慮。完成したふろしきは70cm四方で、地図には真駒内地区の主要な施設をはじめ、指定救急避難場所4カ所、指定避難場所4カ所、一時避難場所21カ所を描き込み、それぞれの利用方法についても解説しました。さらに、キャラクター化したエゾシカやリス、タヌキなど近隣で見られる野生動物たちによる、「避難場所とにげるときの道を決めておこう じっさいにその道を歩いてみよう!」「懐中電灯は、停電した時のためにすぐ使える場所においおこう!」と災害発生時に備えたアドバイスも。災害発生時の集合場所や連絡先を記入する「かぞくのおやくそく」欄も備えたほか、風呂敷を使った頭巾や給水袋の作り方もイラストで分かりやすく紹介しました。

溝口さんは、「防災を呼びかけるというと、『固め』で『怖い』仕上がりをイメージしてしまいがちですが、メンバーで話し合う中で子どもたちに愛着を持って活用してもらえるよう“これを持っていれば守られる”“ポジティブな印象を与える”という共通認識を固めて作業を進めてきました。仕上げる中で細かな作業が多かったり、何度も試し刷りをして修正を加えたりと苦労した点もありましたが、受け取った子どもたちがこの風呂敷を囲んで家族と防災について話し合ってもらえるようなものが完成できたと感じています」と充実の表情。キャラクターデザインを担当した佐藤笑子さん(同)は、「普段発行しているフリーペーパー『SAN+』は20代から30代くらいの年齢層がターゲットで、大人っぽい雑誌を目指していますが、今回は子どもたちが対象。かわいさやわかりやすさに配慮しました。個人的にもものづくりが好きなので、今後の学科での学びにつながる経験にもなりました」と話していました。

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