「Kanagawa Wellness Corridor」の臨時総会・理事会と情報交換会などを開催しました

東海大学ではこのほど、神奈川県内の3市3町(平塚市、秦野市、伊勢原市、大磯町、二宮町、中井町)や企業、団体と連携して一般社団法人「Kanagawa Wellness Corridor」(KWC)を設立。11月5日に湘南キャンパスのコム・スクエアで臨時総会ならびに臨時理事会、第1回総会、情報交換会を開催しました。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、多くの企業がリモートワークを取り入れるなど、人々の日常は新しい生活様式へと変化しています。本学では今年4月から「ポストコロナ時代」を想定して、「ウエルネス」を構想コンセプトに、大学を中心とした神奈川県西部の再生とイノベーションによる広域開発構想について検討を重ねてきました。KWCは本学が中心となって都市と里山の間を回廊(Corridor)で結び、デジタル技術を活用して広域エリアマネジメントを取り入れるとともに、大学、自治体、民間企業による共同で新たな産業を創生・育成することを目指します。

臨時総会には正会員7団体が参加。設立時代表理事を務める山田清志学長のあいさつに続いて定款ならびに会則を承認し、6名の理事を選出・承認しました。続いて行った臨時理事会では山田学長が会長に、神奈川県住宅供給公社の理事長として活躍してきた猪股篤雄氏(神奈川県顧問、本学客員教授)と本学の内田晴久副学長(企画調整担当)の設立時理事2名が副会長に就任。その後、第1回総会を開き、会長と副会長の選出などを報告し、監事に片山恵一名誉教授(松前国際友好財団常務理事)、事務局長に本学地域連携課の池田隆之課長の就任を承認しました。最後に7団体の正会員らがそれぞれあいさつし、「このプロジェクトを通してさまざまな知識を得て、経験を積みたい」「参加することが目的ではなく、ここに集まった人たちのそれぞれのノウハウを生かしてKWCが掲げる目標の実現に向けて尽力していきたい」といった声が聞かれました。

KWCでは小田急小田原線とJR東海道線という南北の交通網をつなぐインフラの整備や、健康寿命を延伸して生涯自立をかなえるシニア世代の体験型全寮制研修スクール「ガンメル ホイスコーレ」の設立、本学が2022年度に開設を予定している児童教育学部と連携した「東海大学こども園構想」(仮)、各地にある大規模なホールを活用した「KWC文化芸術構想」(仮)、丹沢から大磯エリアのパッケージツアーの構築などを計画しています。総会後に行った情報交換会には、会員らのほか教職員や3市3町の職員らが出席。山田学長が「大学を中心に地域を活性化する取り組みはいたるところで行われていますが、なかなか成果が出ないのが現状です。本プロジェクトでは、ここにいる皆さまのお力を借りて新たな地域活性化のモデルをつくっていきたい」とあいさつしました。