積山学部長、植田教授、高妻教授の「2020年度 退職記念講演」を開催しました

体育学部とスポーツ教育センター、スポーツ医科学研究所が2月20日に、オンラインで「2020年度 退職記念講演」を開催しました。本学部の積山和明学部長(男女バレーボール部部長)、植田恭史教授(陸上競技部部長)、高妻容一教授が今年度で退任することを受けて企画したもので、新型コロナウイルス感染症防止のため湘南校舎に設けた特設会場からWEBビデオ会議システム「Zoom」で配信した講演には約75名が参加しました。

はじめに田村修治教授が3名の経歴を紹介した後、過去の写真をまとめた動画を上映し、スポーツ教育センターの陸川章所長(本学部教授)とスポーツ医科学研究所の宮﨑誠司所長(同)が3名との思い出を披露。陸川所長は、「学生と我々指導者をあるべき姿に導いていただき、心より感謝しています。”競技スポーツ学科御三家”の今後のご健康と素晴らしい人生を祝してお祝いの言葉とさせていただきます」と語りました。続いて髙野進教授の司会で3名が本学に着任した経緯や在職中のエピソードを紹介。お祝いの言葉として元体育学部長の今村修名誉教授が、「体育学部の土台を支えてくださったお三方が去るということは、一つの時代が区切りを迎えるように感じています」と語り、佐藤宣践名誉教授は12年前に自身が退職するとき周囲に「これからゆっくりしたいと言ったら”もったいない”と言われました」と振り返り、「定年してから今までさまざまな経験が生きて、自分なりにいい仕事ができたと感じています。皆さんにも『もったいない』という言葉をはなむけの言葉として贈りたい」とエールを送りました。

教職員へのメッセージとして、積山学部長は「”最後の1年が新型コロナに見舞われて大変だったね”と言われますが、現役の先生方とこの苦しい1年を共有できたことは非常に幸せだったと感じています。体育学部、スポーツ医科研、スポーツ教育センターの仲の良さはどの学部にも大学にも負けない大きな力です。これからも仲良く、学生の教育研究の力になってほしい」と熱弁を振るい、植田教授は、「人生とは人との接点で成り立っている、人間万事塞翁が馬というのが私の好きな言葉です。つらいことや苦しいことがあったとしても一喜一憂せず、前向きに、次に起こることに備えていけばいいのではないでしょうか。幸せとは感謝できることです。支えてくださった皆さんに感謝をしたい」とコメント。高妻教授は、「人とのつながりや出会いが大きかったと感じています。東海大で専門とするスポーツ心理学を研究し、実践できる環境を与えていただいたことが大きかった。こういう人間がいたということを心の片隅に留めておいてもらえればうれしい」とまとめました。

最後に特設会場で中西英敏教授と大塚隆教授が3名に記念品と花束を贈り、大塚教授は、「あらためてスポーツの実践の場や授業で学生や選手と触れ合い、指導する大切さを感じました。これからも健康に留意して、益々の活躍を祈念しています」と語りました。