スポーツプロモーションセンターの夏季セッション科目「はじめてのキャンプ」を開講しました

スポーツプロモーションセンターでは8月29日から9月1日まで湘南校舎で、夏季セッション科目「はじめてのキャンプ」(担当教員:吉原さちえ准教授、北濱幹士准教授)を開講しました。近年ブームとなっているキャンプの理論や技術習得、自然環境への意識向上を目的としたものです。例年は富士五湖の1つである西湖周辺のキャンプ場で3泊4日のキャンプを行ってきましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により2019年の開催以降は2年連続で実施できずにいました。今年度は感染拡大予防の観点から、履修人数を半分ほどに制限し、日帰りで実施可能なプログラムに変更。15名の学生が受講し、期間中は湘南校舎内での野外炊事やテント設営などの実践実習を行うとともに、秦野市の湧水を巡るハイキングも実施しました。

初日は、レクリエーションを通して学生間での連携を強めるとともに、自然や環境のために行動できる人を育てる環境教育プログラム「Project WILD」の仕組みや考え方について講義。学生たちは地球上の水量や水の重要性などを学んだうえで、硬水と軟水の飲み比べも行い、水の種類の豊富さへの理解を深めました。2日目は、芝生広場「Paletteパレット」で野外炊事に挑戦。学生たちは3~4名のグループに分かれて、ナタを使ってまき割を体験した後、火を起こして飯ごう炊飯とバーベキューを行いました。さらに、班のメンバーで協力してテントの設営にも取り組みました。

3日目は秦野市の「南はだの村七福神と鶴亀めぐり ご朱印マップ」をたよりに南地区の寺社と湧水を巡るハイキングを実施。初めに、秦野市観光協会の職員から市内の豊かな湧水や秦野盆地の地下水の量などについての説明を受け、今泉あらい湧水公園やまいまいの泉、今泉名水桜公園といった湧水スポットを回りました。4日には、学生が「動物や自然」をテーマにレポートを作成するとともに、各グループの代表者が発表。モニターを使用しながら、3日間の経験から学んだ知見について発表しました。

吉原准教授は、「キャンプに関心はあるけど、どのように始めたらいいのか分からないという学生に参加してもらおうと『はじめてのキャンプ』という授業名にしました。学内での実施とはなりましたが、リアルな体験を通して野外活動の面白さを感じてもらえたと思います。また、湘南校舎内という身近な環境を活用したことで、キャンプはハードルが高いものではないと知る機会にもなったのではないでしょうか。この体験を通じて正しい知識やスキルを身に着け、個人的にもキャンプに挑戦してくれたらうれしい」と話しました。