観光ビジネス学科の学生が「オレンジカクテルナイト~オンライン芳野ツアー2020~」を開催しました

経営学部観光ビジネス学科の小林寛子教授のゼミ生で結成しているサークル「エコツーリズム研究会」が10月17日に、熊本市西区河内町芳野地区の魅力をオンラインで発信する「オレンジカクテルナイト~オンライン芳野ツアー2020~」を開催しました。小林教授のゼミでは7年前から同地区で地域特産のミカンを生かした観光資源調査やイベントの企画・運営を行っており、本イベントは高齢化や過疎化が進む同町芳野校区の活性化に向けた交流人口の増加を目指し、2015年から毎年開催しています。今年度は新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、初めてオンラインでの実施となりました。

学生約10人が運営に当たった今回は、新型コロナの影響で春学期の講義がすべて遠隔授業となったこともあり、6月にはオンラインでのイベント開催を決定。学生たちもオンラインでのミーティングを重ねながら発信者としてのイベントの見せ方や動画の配信方法などを検討するとともに、それぞれが担当するパートでの説明の練習も繰り返して備えてきました。当日は、学内外から全体で約25人が参加。エコツーリズム研究会リーダーの重金優希さん(3年次生)と角田太継さん(同)が熊本キャンパスから進行する中、まずは地域住民らと考案してきた同地区を巡る4つの宝探しウォークコースを紹介。芳野地区ならではの食材や調理法を用いた料理を楽しむスローフードの紹介や、メンバーがこの夏に撮影した動画の説明なども実施し、最後には現地から有明海に沈む夕日を中継しました。途中、重金さんのリードで参加者と積極的に会話を交わしたほか、角田さんが考案した芳野クイズをチャット機能を使って出題するなど盛り上がりを見せました。

参加した地域住民からは「初めてのオンライン開催でどうなるかと思ったが、さまざまな形でこの地区の魅力を発信してもらえる機会になったように感じる」「新型コロナの影響で学生さんたちに会えないのはさみしい。来年度はぜひ現地に来てもらえれば」といった声が聞かれました。指導に当たった小林教授は、「新たな試みを通じて、地区の魅力を発信できましたし、新たな可能性も感じました。また、学生たちの活動が地区の皆さんに支えられていることをあらためて実感する機会になりました」と話します。

重金さんは、「下級生のメンバーは自宅でパソコンに向かって話をしなくてはならず、慣れないシチュエーションに緊張しながらも一生懸命に思いを伝えようと頑張ってくれました。ガイドの内容など調査が足りなかった部分もありましたが、おおむね練習通りにできたのではないかと考えています。また、オンライン開催ということで参加者の方たちの顔を直接見ながら話しはできなかったのですが、こちらの呼びかけにたくさん反応していただけて、充実感もありました。今後も、芳野地区だけにとどまらずさまざまな地域との連携活動を展開することで、新型コロナ収束後に観光客が各地に戻ってくる状況を見据えた、地域活性化の活動を考えていきたい」と話しています。