航海工学科の学生が国家資格「海事代理士」の資格試験に合格しました

海洋学部航海工学科航海学専攻3年次生の重田篤輝さんがこのほど、国家資格「海事代理士」の資格試験に合格しました。海事代理士は、大型船舶を運航する海運会社や小型船舶を所有する個人からの依頼を受け、国土交通省や都道府県などの行政機関に対し、船舶安全法や船員法、船舶職員及び小型船舶操縦者法などの海事関係諸法令の規定に基づく申請や届出、登記などの手続きを代行し、これらの手続きに関する書類の作成をするための資格です。

「航海士になるのが夢」と語る重田さんは、本学科の授業で、「航海士には海上で船舶の安全な運航を指揮することはもちろん、陸上からもさまざまな支援をすることが求められており、そのためには関係法令や制度の理解と知識が必要である」ことを学び、“海の法律家”とも称される海事代理士資格の取得を志しました。昨年4月から自主的に過去問題集などを活用し、さまざまな海事法令や憲法、民法の知識を深め、9月に実施された筆記試験を突破。12月には口頭試験に臨み、試験官からの法律に関する細かな質問にも答え、見事に合格しました。

重田さんは、「これまで何かの資格試験に向けた勉強をしたことはありませんでしたが、新型コロナウイルスの感染拡大もあり自宅で過ごす時間が増えたので、その時間を有効に活用できたと思います。学科の先生方に合格を伝えた際には、“在学中に海事代理士の資格を取得したのは航海工学科の学生でも初めて”と称えていただき、とても誇らしく感じました。これからも航海士になるために必要な知見を深めていき、夢を叶えたい」と話しています。