静岡キャンパスで「2023年度春学期入学式」を挙行しました

静岡キャンパスでは4月5日に静岡市清水文化会館(マリナート)において、「2023年度春学期入学式」を挙行しました。今学期は、大学院総合理工学研究科3名、海洋学研究科22名、海洋学部354名、人文学部156名、乗船実習課程16名の計551名が入学しました。

式では松前義昭学長が新入生の入学許可を宣言。続く式辞では、創立者・松前重義博士が学園の源泉である望星学塾に掲げた「若き日に汝の」から始まる「思想を培え」「体躯を養え」「知能を磨け」「希望を星につなげ」の4つの言葉を紹介し、「最初に『思想を培え』が出てきます。思想とは、世の中で起きているすべての事柄に疑問を持ち、解決するための知識を得て理解し、そうしてたどり着いた結論について、自らの心の中に統一性のある一貫した考えを持てるようになって到達できるものです。人間は一人ひとりに個性があり、異なった世界観や人生観を持っています。さらに、皆さんが生まれ育った社会は、ますます情報化が進み、SNSなどで多くの情報が飛び交い複雑化しています。そのスピードは加速し、人間の進化を超える時代になりつつあるのです。このような状況に適応し、生き抜く手段として思想を培い、しっかりとした考えを持たなくてはなりません。本学在学中に、思想を培うための、考え方の基盤づくりを始めてください」と語りました。

祝辞では、東海大学静岡県後援会の石川雅章会長が、「東海大学卒業生である私自身も、創立者松前重義先生の『若き日に汝の希望を星につなげ』という言葉を常に胸に抱き、励まされてきました。皆さんもこの言葉を意識して学生生活を送ってください」とエールを送りました。最後に内田晴久静岡キャンパス長が歓迎の言葉を述べ、「静岡キャンパスのある三保半島には、世界文化遺産である富士山の構成資産にもなっている天女の羽衣で有名な三保松原があります。雄大な景色を背景に、在学中は勉学と共にさまざまな経験と努力を積み重ねてください。静岡キャンパスが明るく楽しく充実した場所となるか、どれだけ成長できるかは皆さん一人ひとりの日々の活動にかかっています。キャンパスの教職員一同も応援していきます。充実したキャンパスライフとなるよう、一緒に盛り上げていきましょう」と呼びかけました。

新入生たちは、「今日はスーツを着て初めて電車に乗り、社会人に近づいた喜びと緊張を感じながら会場に来ました。大学生活では勉強はもちろん、趣味や遊び、アルバイトも楽しみたい」「いよいよ大学生活がスタートすると実感し、ワクワクしています。興味のある海洋生物の研究に励みたい」「高校生活はコロナ禍に見舞われましたが、徐々に元通りの生活が近づく中で、教室で授業を受けたり、友人と直接会えたりする喜びを感じました。大学では興味のあるものに積極的にチャレンジしたい」とキャンパスライフへの意気込みを語っていました。