協定校IPB Universityからの交換教員が食品学の授業でインドネシアの機能性食品として白茶と大豆発酵食品テンペについて紹介しました

農学部および大学院農学研究科では、協定校であるインドネシア国立ボゴール農科大学(IPB University, Bogor Indonesia)からの教員や留学生を継続的に受け入れています。この取り組みは、2018年12月に両機関が国際学術交流と連携を目的に協定を結んだことから始まり、その後、協定校交換研究留学プログラムの一環として行われています。新型コロナウイルスの感染防止策として、しばらくの間、留学が困難な状況がありましたが、国際的な渡航が再開されたことに伴い、今年度は5月上旬から1ヶ月間、ダセ・フナエフィ博士(Dr. Dase Hunaefi)が、阿蘇くまもと臨空キャンパスでインドネシア産の白茶の機能性と抗酸化作用について研究活動に従事しています。

食品科学を専門とするダセ博士は、官能検査や分析・解析を中心に研究をしており、5月24日には食生命科学科の授業科目「食品学」(授業担当教員:同学科の安田伸教授)の中で、「インドネシアでの機能性食品(Indonesian Functional Foods)」と題して、自身の研究材料であるインドネシアで一般的に飲まれている白茶(ホワイトティー、white tea)についての味覚試験結果や、日系企業から発売されている製品を紹介しました。さらに、同国の代表的な大豆発酵食品であるテンペ(Tempeh)を例に挙げ、現地での多様な調理法や、カラフルな食材との組み合わせによる加工品、そしてテンペの有用性について説明しました。ミニ講義は英語で行われましたが、約100名の学生が受講しました。学生たちは、「インドネシアの食材の特徴や良さをより深く理解する貴重な機会を得ることができました」、「インドネシアの現地で食べる料理を楽しみたいと思ったり、日本で手に入る食材であればぜひ試してみたいと思いました」、「自国と他国の食文化や食材を組み合わせることで、ユニークな製品を提案できる可能性を感じました」といった感想を述べました。

本学では、協定校との交流を通じて国際的な視野を持つ学生の育成に力を入れています。今後も引き続き、国際的な教員交流や留学プログラムを推進し、国際的な連携を進めていくとともに、異文化理解や食品学のさらなる発展に寄与していく予定です。