「テクニカルショウ ヨコハマ2022」に出展しました

東海大学では、2月2日から10日までパシフィコ横浜を拠点にオンラインも併用して開催された「テクニカルショウ ヨコハマ2022~技術が未来を拓く~(第43回工業技術見本市)」に研究成果を出展しました。このイベントは、公益財団法人神奈川産業振興センターや神奈川県などが毎年開催している県下最大級の工業技術・製品に関する総合見本市です。今回は全国から約600を超える企業や団体が出展し、「ニューWorking・Lifeスタイル(カーボンニュートラル)」「ロボット」「DX・AI・IoT」「加工技術」「機器・装置・製品」「研究開発」「ビジネス支援」の7つの分野で最新の技術や製品、研究成果などが発信されました。

本学は「研究開発」分野で、工学部機械工学科の畔津昭彦教授と同学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻の沼田大樹講師による2件の研究内容を紹介しました。畔津教授は、色素を溶かした溶液に紫外光を照射すると色が変わる現象「フォトクロミズム」を応用し、エンジンのピストンリング周辺で実際に油が流れている様子をリアルタイムで可視化する世界初の技術を開発しました。今回の発表ではエンジンだけではなく、他分野の液体薄膜への応用など今後の展望についても紹介しました。一方、沼田講師は、空気中の物体にかかる圧力計測可能とする「感圧塗料技術」について発表しました。圧力(酸素濃度)によって発光具合が変化する感圧塗料の性質を利用し、計測が難しいとされる動的状況下における物体表面圧力が計測可能となった成果や、その技術を活用して空気中を音速の1.9倍で飛行する物体を2色の発光型感圧塗料で計測した実例を解説。「この感圧塗料計測手法にほかの計測手法を組み合わせることで、より高精度な成果を生み出すことができます」と話しました。