こんにちは!海洋学部水産学科中村研究室の鈴木凪です。私たちは、2025年度の卒業研究として、サンゴの調査を西表島の網取湾という場所で行ってきました。3月末から西表島で調査を始め、7月までの調査で無事に西表島での研究に関するデータを取り終えることができました!調査と同時に、相棒のせいごと共に約4か月間の西表島での島暮らしを楽しみ、7月末に西表島から離島する予定です。そこで、ここまでの調査のことや島の中での生活について振り返ってみたいと思います。
5月頃から、真夏のような暑さと日差しの下で、調査から帰ってくる度に、自分たちの肌が日焼けで、真っ黒になっていくような日々でしたが、私にとっては、一日中海に行くことのできる幸せな時間でした。夜間にサンゴの産卵を観察できたり、湾内の様々なポイントで潜り、サンゴの群集構造の変化などを、自分たちの目で見て感じることができ、とても貴重な体験をすることができたと感じます。静岡に帰ってからは、大量のデータの解析が待っていることを忘れるほどに、素晴らしい時間を過ごせたと思っています。
海以外にも、西表島にはたくさんの魅力が詰まっています。雄大に広がるマングローブの間をSUPで漕ぎ抜け、そこから手つかずの大自然の広がる山の中へ入ることもありました。数時間、道なき山を登り、茨の植物をかき分け、泥だらけになりながら、滝を見つけた時には、とても感動し、今後忘れることはないと思えるような絶景も見ることができました。また、夜にドライブをしていると、イリオモテヤマネコも見ることができました!写真は撮れませんでしたが、目があったあの瞬間は忘れません。
島で暮らしていると、島の人たちと関わる機会がたくさんありました。調査に行く際には、陸路がないため、船を出してくれる方や島で生きるための知識を教えてくれる方、昔の話を聞かせてくれる方、野菜などをくれた方など、4か月という短い間でも、私たちは、多くの方に支えられてきました。西表島の人たちは、温かい人が多く、助け合いの精神を学びました。この場を借りて、私たちに関わってくれた全ての方へ、とても感謝しています。
島に来た頃には、発見した瞬間に大興奮しながら、カメラを向けたセマルハコガメやリュウキュウコノハズク、カンムリワシなども今では、カメラも向けないような日常の景色となってしまいましたが、それほどに貴重な動植物が多く残る西表島。私たちは、そんな大自然の中で過ごすことのできた4か月間は、かけがえのない貴重な時間だったと感じます。ここで学んだこと、体験した経験、繋がった人脈は、私にとって宝物になると感じています。私たちは、残り僅かな時間で離島してしまいますが、ぜひ皆さんも、一度は西表島を訪れてみてください!
東海大学 海洋学部水産学科 2025年度 中村研究室 鈴木凪










