小笠原村(父島)での2回目の新型コロナワクチン接種に向け、望星丸が清水港を出港しました

東海大学が東京都小笠原村で実施している新型コロナウイルスワクチン接種の第2回に向けて、医学部付属病院群の医療チームを乗せた本学の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174トン)が、7月10日に同村(父島)に向けて清水港の通称・鉄道岸壁を出港しました。
本学では東京都、小笠原村と3者で、同村における新型コロナウイルスワクチン接種に係る連携・協力に関する協定を締結。同病院群の医師、看護師、薬剤師らで構成した医療チームを6月と7月の2回にわたって派遣し、同村に配付された医療従事者等及び高齢者向け接種用ワクチンの余剰と、国が追加配付する分を用いて父島島民の12歳以上64歳以下の希望者に向けた集団接種を行います。本学では経験豊富な医学部付属病院群の医療チームを望星丸の機動力を活用して派遣することで、ワクチンの円滑な接種に向けて地域の実情に応じた効果的な実施体制確保に貢献できることから協力しており、望星丸の運航は上河内信義船長以下、同船のスタッフが通常通り担当。全員が出港直前のタイミングでPCR検査を行うなど、感染拡大防止対策も徹底しています。6月に実施した第1回の接種についてはこちら(https://www.u-tokai.ac.jp/news-notice/44608/)をご参照ください。
医学部付属病院高度救命救急センターの本多ゆみえ講師ら計10名で構成した第2バッチのメンバーは10日午前中に同病院のある伊勢原キャンパスを出発し、清水港で望星丸に乗船。出港に際しては、伊勢原校舎・付属病院本部の飯田政弘本部長や山田吉彦静岡キャンパス長、海洋学部の齋藤寛学部長ら教職員が見送りに駆けつけ、飯田本部長が医療チームと望星丸のスタッフに向けて、「本学が全面的に協力する本事業は、父島島民の皆さんの健康と命を守る取り組みです。第2バッチの皆さんがその役割を果たすため、最大級のパフォーマンスをワンチームとなって発揮してください」とメッセージを送りました。
本多講師は、「2度目のワクチン接種では副反応が出やすいということもあり、我々全員が緊張感を持ちながらしっかりと任務を果たしたいと考えています。東京都に2度目の緊急事態宣言が発令されたこともあり、医療チームとしても船内生活から注意を払い、東海大学の代表としての務めを果たしてまいります」と決意を語り、上河内船長は、「医療チームの任務が確実かつ安全に遂行できるよう望星丸の安全運航に努め、全力でサポートします」と述べました。
関係者をはじめ激励に駆けつけた本学卒業生や地域住民らに見送られた望星丸は出港後、順調に小笠原諸島へと向かっています。今後は、12日午後4時に父島・二見港に着岸、13日と14日に小笠原村・海上自衛隊父島基地分遣隊の体育館でワクチン接種に臨み、14日中に二見港を離れて16日に清水港へと帰港する予定です。現地での様子は「Daily Report」(https://www.u-tokai.ac.jp/news-notice/44411/)でご紹介します。