小笠原村(父島)での新型コロナワクチン接種第2回を終え、望星丸が清水港に帰港しました

医学部付属病院群の医療チームを乗せた本学の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174トン)が7月16日、東京都小笠原村での新型コロナウイルスワクチン接種の第2回を終え清水港に帰港しました。本学では東京都、小笠原村と3者で、同村における新型コロナウイルスワクチン接種に係る連携・協力に関する協定を締結。同病院群の医師、看護師、薬剤師らで構成した医療チームを6月と7月の2回にわたって派遣し、同村に配付された医療従事者等及び高齢者向け接種用ワクチンの余剰と、国が追加配付する分を用いて父島島民の12歳以上64歳以下の希望者に向けた集団接種を行いました。

医学部付属病院高度救命救急センターの本多ゆみえ講師ら計10名で構成した第2バッチのメンバーを乗せた望星丸は、10日に清水港を出港。12日に父島・二見港に着岸すると、13日と14日に同村のスタッフらと協力して小笠原村・海上自衛隊父島基地分遣隊の体育館でワクチンを接種し、合計935名の接種を完了しました。その後14日中に二見港を出港し、清水港へと向かっていました。現地での様子は「Daily Report」(https://www.u-tokai.ac.jp/news-notice/44411/)をご参照ください。

清水では巴川河口の通称・鉄道岸壁で山田吉彦静岡キャンパス長やスルガベイカレッジ静岡の福田郁夫ゼネラルマネージャーら教職員が望星丸を出迎えました。本多講師は、「第1パッチによる6月の1回目の接種での反省点をしっかりと引き継いだこともあり、現地では非常にスムーズに接種を行うことができました。現地では12歳の方も接種をされるということで、ご両親から長期予後に関する質問なども寄せられましたが、メンバーの医師が丁寧に対応したことで安心して接種に臨んでいただけたのではないかと感じています。会場では心配していた2回目接種の副反応による重篤な症状が出た方もなく、順調に業務を進めることができました」と振り返りました。また、望星丸の上河内信義船長は、「今回の航海は天候に恵まれたこともあり大きな揺れがなく、医療チームの皆さんには万全の体調で業務に向かっていただけたと思います。今回の2度の航海を無事に終えることができ、望星丸の責任者として達成感と安ど感を得ていますが、同時に東海大学の総合力も実感する機会となりました」と語りました。