「東海大学・熊本県 フード・アグリテック連携プロジェクト」の記者発表を行いました

熊本キャンパスでは7月7日に阿蘇くまもと臨空キャンパスで、「東海大学・熊本県 フード・アグリテック連携プロジェクト」の記者発表を行いました。本プロジェクトは、昨年8月に熊本県、熊本国際空港株式会社と締結した「空港周辺エリアを活用した地域活性化に関する連携協定」に基づくものです。産学連携機能の強化により、県内で唯一農学部を有する本学の強みを生かして、農業や食の分野に最新のテクノロジー技術を活用する「フード・アグリテック分野」での新産業創出を目指します。来年4月に、熊本キャンパスへの「産学連携センター」(仮称)開設を目指しており、7月1日付で設置準備室を設けました。

記者発表では蒲島郁夫熊本県知事がプロジェクトの目的を説明するとともに、阿蘇くまもと空港周辺を拠点としたライフサイエンス分野での産業創出を目指す県の「UXプロジェクト」や周辺地域の活性化策を示す「大空港構想想Next Stage」に触れ、「連携プロジェクトが新産業創出、空港周辺の活性化、大空港構想実現への大きな一歩となり、県内経済全体の活性化につながると期待しています」と語りました。

続いて準備室長を務める木之内均熊本キャンパス長が、「熊本、臨空両キャンパスと阿蘇フィールド、農学部、文理融合学部を挙げて、地域貢献ができる産学連携センターを確立したい。アジアに向けてのゲートウエイである熊本空港に隣接する大学として、ライフサイエンス、アグリサイエンス分野の知見をフルに生かしていく」とコメント。県との交流が活発になっている台湾の産業技術研究機関である、台湾工業技術研究所の台日業務組長を務める游鴻修氏はオンラインで参加し、「熊本県や東海大学とどのように協力できるかを話し合い、対日向けのイノベーション技術、産業の発展を推進したい」と期待を寄せました。

その後は、熊本県商工労働部産業振興局産業支援課長の辻井翔太氏がプロジェクトの概要を説明。今年度はセンターの体制整備などを進めるとともに、阿蘇地域における持続可能な農業と草地保全の構築、動物医薬品の開発研究、食品開発などにも取り組む予定です。センターの運用を開始する来年度以降は、大学発スタートアップの事業化支援や起業家教育、海外研究機関や団体との連携などを進めていきます。