フランス柔道連盟指導者研修会を行いました

湘南キャンパスで4月21日から25日まで、フランス柔道連盟指導者研修会を行いました。同国では柔道指導者に関する国家資格が設けられており、上級資格を取得するためには日本での研修が義務づけられています。今回は若手から同国代表まで幅広い層の選手を指導する柔道指導者と関係者ら計27人が来訪しました。

期間中は、柔道男子日本代表前監督で本学柔道部の井上康生副部長(体育学部武道学科教授)をはじめ、男子柔道部の中矢力副監督(体育学部武道学科講師)、羽賀龍之介助監督(旭化成)ら本学の歴代五輪メダリストも指導を担当。井上副部長は得意の内股をテーマに襟の持ち方や足のさばき方などを細かく指導し、「子どもに教えるときはどのようにアドバイスすればよいですか?」といった質問にも丁寧に回答しました。井上副部長は、「選手たちを育てていく熱い思いを感じました。私たちにとっても世界各国の方々と交流し、広い視野で物事をとらえることは大切です。これからも交流を続け、柔道のいっそうの発展と社会への貢献ができればと考えています」と語りました。

研修団一行は、体育学部武道学科の授業や付属相模高校柔道部の練習にも参加。最終日には木村英樹学長、稲津敏行学長補佐、細田衛士学長補佐を表敬訪問し、木村学長は「柔道を通じて世界と本学がつながっていることをうれしく感じています。柔道で学んだことを広く世の中に伝える指導者になってください」と激励しました。その後はスポーツプロモーションセンターの山口輝義次長らの案内で湘南キャンパス内の各所を見学し、松前記念館では水島久光館長(学長室MLA連携担当部長、文化社会学部教授)が本学の歴史を、15号館ではスポーツ医科学研究所の山田洋所長が「モーションキャプチャシステム」を用いた動作解析などについて解説しました。最後に修了式を行い、体育学部の内山秀一学部長が修了証を授与。「文化や言葉を超えて学ぶフランスの指導者の皆さまに敬意を表します。日本とフランスの交流が今後も続くことを願っています」と語りかけました。