陸上競技部の館澤選手が日本選手権男子1500mで連覇を達成しました

湘南キャンパスの陸上競技部に所属する館澤亨次選手(体育学部3年次生)が、6月23日から25日まで山口県・維新みらいふスタジアムで開催された日本選手権大会の男子1500mで優勝。同種目2連覇を果たしました。現役学生の連覇は59年ぶり、史上4人目の快挙です。

館澤選手は予選を1組目1位で突破し、決勝へと駒を進めました。「プレッシャーはありますが、連覇にこだわり是が非でも勝ちたい」と臨んだレースでは、序盤は後方に位置取り冷静にレース展開を見極めました。残り400mを迎え、前を行く選手たちが逃げ切りを図りだしましたが、「慌てることはなかった」と残り200mまで追走。そこからほかのランナーを圧倒するスピードで先頭に立ち、見事トップでゴールしました。

館澤選手は、「今回は王者として臨むレースだったので、格別の喜びがあります。今シーズンは2月からアメリカで合宿を張り、ハイレベルなレースを数多く経験させてもらいました。一時はなかなか結果が残せず、もどかしい時期もありましたが、『フォームや走法など細かい点にこだわらず、自分のできることを信じよう』と切り替えて練習してきました。10月に開幕する駅伝シーズンに向けて、長い距離への適正も高めていかなければいけませんが、1500mで世界と戦いたいという自分のわがままを両角速監督(体育学部准教授)が後押ししてくれたからこそ、今回の結果を残すことができました。本当に感謝しています」と喜びを語りました。

今大会は、8月にジャカルタで開催されるアジア大会の日本代表選考も兼ねており、優勝した館澤選手は代表選手に内定いたしました。「アジア大会では最低でも決勝に残り、入賞したい。国際大会でのこの種目は日本人がなかなか結果を残せていませんが、自分の陸上人生をかけてそのイメージを払拭したいと思っています」と力強く語りました。

レースを見守った両角監督は、「数々のレースを経験する中で、どのような展開にも対応できる自分の勝ちパターンを複数持てるようになりました。緊張していたようですが、冷静に自分の走りを貫いたことが連覇につながったのでしょう。アジア大会でも思い切って挑戦してほしい」と笑顔で教え子の快走をたたえていました。