2020年度第3回研究推進セミナーを開催しました

東海大学では9月23日にオンラインで、2020年度第3回研究推進セミナーを開催しました。本セミナーは、教職員や学生の日々の業務や研究活動に役立つ情報を提供する場として、研究推進部が2015年度から開いているもの。今年度は新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、オンラインで実施しています。今回は、研究交流に関する包括協定を締結している東京都市大学と共催し、「文部科学省高等教育・科学技術政策と2021年度概算要求」と「国際交流と安全保障輸出管理」をテーマに講演と意見交換を行いました。

当日は、両大学の関係者ら約70名が参加。冒頭では東京都市大の丸泉琢也副学長(統括・研究担当)があいさつに立ち、協定締結の経緯やこれまでの連携実績などを紹介しました。続いて、東京都市大学総合研究所RACで研究推進アドバイザーを務める鈴木章文氏が、「文部科学省高等教育・科学技術政策と2021年度概算要求」について講演。「大学は社会が抱える課題に教育と研究を通じて真摯に向き合い、新たな社会・経済システムなどを提案し、その成果を社会に還元することが求められています。そのためには政府、文部科学省をはじめとしたさまざまな高等教育・科学技術・学術政策などについて、それぞれの立場で情報収集をする術を持つことが必要です」と語り、国際社会の共通目標「SDGs」等キーワードの解説を交えながら高等教育・科学技術関係の政府基本方針について説明しました。続いて、東海大学総合科学技術研究所の中田修二客員教授が「国際交流と安全保障輸出管理」について講演。日本の大学における国際交流の歴史や概要を紹介しながら、「大学での研究は外国の大学や企業との共同研究や留学生・外国の研究者への研究指導や研究交流など国際交流は欠かせません。一方で兵器開発等に繋がる可能性のある技術が大学から外国へ流出することも懸念されており、安全保障輸出管理の面から対応が必要です」と話し、国際交流時のリスクマネジメントについて、大学が対応すべき点を安全保障輸出管理の観点から説明しました。

その後は参加者を交えて約30分にわたって活発な意見交換も行い、閉会のあいさつでは東海大の稲津敏行副学長(理系担当)が「新型コロナ禍にありながらも今回の研修会開催に向けて尽力いただいたすべての皆さまに感謝を申し上げます。今後も両大学の交流が活発に続くよう、引き続きご協力をお願いします」と話しました。