「第36回日本体操競技・器械運動学会大会」の運営に協力しました

東海大学では、湘南校舎で昨年12月18日に開催された「第36回日本体操競技・器械運動学会大会」の運営に協力しました。スポーツ医科学研究所が後援し、体操競技部の小河原慶太部長(体育学部教授)や植村隆志副部長(体育学部准教授)、小西康仁男子監督(スポーツプロモーションセンター講師)と西葉月女子監督(同)はもちろんのこと、男女部員も運営に当たりました。

会の冒頭では「女子体操競技選手のセカンドキャリア~ロンドン五輪から10年後の“今”~」をテーマにシンポジウムを実施。西女子監督がコーディネーターを務め、ロンドン五輪に出場した新竹優子氏や美濃部ゆう氏、寺本明日香氏が登壇。引退後のキャリア形成について、それぞれの現状を語りながら議論を深めました。その後開かれた「器械運動研究の現在地」と題したシンポジウムでは、東京学芸大学の仲宗根森敦氏や埼玉学園大学の鈴木健一氏、東京福祉大学短期大学部の佐藤友樹氏らが講演。さらに、体操技術や器械運動の授業方法などを題材にした口頭・ポスター発表が行われ、参加者が多彩なテーマで研究成果を報告しました。

小河原部長は、「日本の体操競技は世界トップクラスのレベルにある一方で、研究分野においては活発に議論する場が少ない現状にあります。教育機関においても、教員から“体育の授業などでどのように生徒に教えていいのかがわからない”といった声も聞かれます。本学会もまだまだ小さな団体ではありますが、今回の講演や発表を聞いて、非常に学際的な議論の場になったと感じています。本日の成果を競技の技術向上はもちろん、教育にも生かしていきたい」と話しています。