「IAEA講師による原子力の国際安全基準研修コース」をオンラインで実施しました

語学教育センターと国際原子力機関(IAEA)による短期研修プログラム「IAEA講師による原子力の国際安全基準研修コース」を、3月7日から10日までオンラインで実施しました。原子力関連企業の社員や規制機関の職員、原子力工学を学ぶ学生を対象としてIAEAと本学が2018年に締結した「原子力安全教育分野における実施協定」に基づいて開講したものです。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けてオンラインで実施し、国内外から約30名が受講しました。また、日本原子力開発研究機構、日本原子力産業協会より支援を得て、原子力関連企業、原子力学会員への広報活動を通じて参加者募集をしました。

初日の開講式では、吉川直人副学長(国際担当)が原子力関連の業務に不可欠である安全への意識を醸成する本コースの意義を説明し、「IAEAの職員ら専門家による多彩な講義を通じて学び、皆さんの母国の安全管理に役立ててもらいたい」とあいさつ。期間中は、IAEAの定めた国際的な安全原則や緊急事態への対応手順、原子力施設の安全性評価などについてIAEA原子力安全・セキュリティ局のドミニク・デラットレ氏ら専門家が教鞭をとり、最終日には本センターの広瀬研吉特任教授が「原子力エネルギーの国際法制度」と題して講義しました。