建学祭で建設するパビリオンの最優秀賞が決まりました

建築都市学部では6月5日に湘南キャンパスで、パビリオンプロジェクトの最終プレゼンテーションを行い、木村英樹学長による審査で最優秀賞を決定しました。本プロジェクトは、建築学科と土木工学科1年次生の必修科目「入門ゼミナール」の一部として企画したもので、今年度は「SpaceからPlaceへ」をテーマに約340名の学生が3~4名のグループに分かれ、綿棒を使って20分の1サイズの模型を制作。最優秀賞に選ばれた1作品をもとに、小田急線「東海大学前駅」の駅前広場に建設し、11月1日(土)から3日(月・祝)に湘南キャンパスで開催する「建学祭」に合わせて披露する計画です。

最終プレゼンテーションは岩﨑克也学部長の進行で、5月31日の学部審査会で選ばれた上位4チームが2分程度で作品の概要を説明するとともに、デザインや制作時の苦労といった質問にも答えました。最優秀賞は土木工学科の成澤暁希さん、笠倉彩乃さん、高井隆成さん、大畑遼さんの作品「~心の波と人のつながりの輪~」が選ばれました。人の視界を塞がないように、波をイメージした低く横に長いパビリオンを設置し、その前にベンチを向かい合うように配置することで人々のコミュニケーションを促す作品を提案しました。学生たちは、「周囲に背の高い構造物が多いので、景観を壊さず調和する案を考えました。本プロジェクト4年目にして初めて土木工学科生の作品が最優秀賞に選ばれたので、とてもうれしい。まだ専門分野は学んでいなので、完成に向けて先輩方と一緒に構造の現場にも携わりたい。地元の方々とも協力して盛り上げる企画も考えられれば」と意欲を見せました。

4チームに表彰状を授与した木村学長は、「どれも優れた提案で、駅前のエリアにマッチしていました。110チームもの中から4チームに残ったことに自信を持ち、これからも輝かしい成果を上げてください」と期待を寄せました。今後は両学科と大学院工学研究科の学生も交えたプロジェクトチームを立ち上げ、応力解析や設計図の作成、照明計画などを経て、10月下旬に学生たちの手で建設する予定です。

審査結果は下記の通りです。
◆最優秀賞
「~心の波と人のつながりの輪~」
成澤暁希さん、笠倉彩乃さん、高井隆成さん、大畑遼さん(土木工学科)
◆優秀賞
「人が集い分散していく場所」
 内山凌空さん、青木蹴さん、宿谷旺佑さん(建築学科)
「風が抜ける、声が集まる」
 柴森音碧さん、小山葵さん、江成遼馬さん(建築学科)
「空間を選ぶ」
 井桁陸さん、二茅新太さん、桐野絢菜さん(建築学科)