建築学科と芸術学科の教員が国際デザイン会議で講演しました

建築都市学部の岩﨑克也学部長(建築学科)と渡邉研司教授(同)、教養学部芸術学科の瀧健太郎准教授が、7月3日にローマ大学サピエンツァ校工学部で開かれた「国際都市デザイン会議」(主催:Genealogy of Urban Design Network、共催:ローマ大学サピエンツァ校工学部)に参加。ベテランの研究者がセッションの司会を務め、若手を含めた多面的な視点を持つ研究者の発表の場として開かれている国際会議で、「コミュニティ大学キャンパスのためのパブリックスペース」を全体のテーマに、さまざまなセッションが行われました。

3名はセッション3「キャンパスと都市:タイポロジー、関係性とつながり」に登壇。「大学キャンパスを使った建築設計教育の内容と実践―STEAM教育の可能性」をテーマに、モダニズム建築として評価されている本学湘南キャンパスについて創立者・松前重義博士と設計者・山田守の理念を説明。建築都市学部の1年次生がデザインから実際の建設までを手がける「パビリオンプロジェクト」や、教職員と学生が協同して居心地のいいキャンパスづくりに取り組む「Mi-3プロジェクト」といった具体的な内容を紹介しながら、本キャンパスの保存・改修・改築を含めた建築デザインや映像に関する教育について解説し、芸術と科学・工学教育やSTEAM教育の可能性を提示しました。

渡邉教授は、「滞在期間3日でおよそ10分の発表と短い時間でしたが、偉大な歴史を有するローマの中心地にあるローマ大学工学部で本学と山田守について発表できたことは、近代建築の保存を専門としている私にとって大変印象深い会議でした」とコメント。岩﨑学部長は、「歴史的な建築群でもあるローマ大学での他の研究者の発表を聞き、建築の視察ができたことは今後のキャンパスデザインの研究にとっても示唆に富む内容であり、非常に有用な時間でした」と語りました。