パビリオンプロジェクトの最優秀賞が決まりました

建築都市学部では、パビリオンプロジェクトの学部審査会を5月27日に、梶井龍太郎学長代理らへのプレゼンテーションを6月1日にどちらも湘南キャンパスで行い、最優秀賞を決定しました。本プロジェクトは建築学科と土木工学科1年次生の必修科目「入門ゼミナール」の一部として企画したものです。「○○を『囲む』」をテーマに、約350人の学生が2~4名のグループに分かれ綿棒を使って20分の1サイズの模型を制作。審査を経て、11月に開かれる建学祭で松前記念館前の小広場に設営する計画です。

27日の学部審査会では、4つの教室ごとに学生たちが模型と資料を用いて説明し、本学部の教員の審査で上位4作品を選出しました。梶井学長代理、木村英樹学長補佐、薩野耕治学長補佐が審査員を務めたプレゼンテーションでは、岩﨑克也学部長の進行で各チームが5分で説明。最優秀賞は宇野翔貴さん、園田陽生さん、許セイ怡さんの「SUNDIAL SQUARE~時の流れを肌で感じる空間~」と題した日時計をイメージした作品に決まりました。3名は、「太陽が映し出した影で時間を表し、東海大学の歴史を展示する記念館と関連付けるとともに、時の流れを肌で感じてほしいと考えました。オブジェにはメッシュ素材の布を貼り付けて影を作り、昨年制作されたベンチを並べて囲みました」と説明。建学祭期間中の太陽の向きも計算し、夜にはライトアップする計画も提案しました。

また、優秀賞には、4つの色で四季を現し、会話が生まれる食卓をイメージした「しあわせをかこむ~人が集まりたくなる空間~」(山口由真さん、佐藤蒼依さん、谷口日菜さん)、3つのオブジェを組み合わせ、多様性を受け入れ支え合う様子を表現した「すべての人が、共有できる空間を。」(原園珠里さん、千田昌憲さん、遠藤葵さん)、東海大学のシンボルマーク「Tウェーブ」をイメージした「やすらぎの木」(糸井大貴さん、岡本凌さん、内山咲良さん)が選ばれました。

4チームに表彰状を授与した梶井学長代理は講評で、「どの作品もレベルが高く、最優秀賞と優秀賞の差はほとんどありませんが、コンセプトをしっかりまとめ、プレゼンしてくれた点を評価しました。皆さんには大きな可能性があります。これからも頑張ってください」と語りかけました。最優秀賞に選ばれた3名は、「審査会で先生方から指摘された課題を解決し、プレゼン資料の内容も詰めて臨みました。来場者に時の流れを肌で感じてもらえるパビリオンになるよう、先生方や先輩方とも協力して制作していきたい」と語りました。今後は工学部建築学科や大学院工学研究科の学生も交えたプロジェクトチームを立ち上げ、応力解析や設計図の作成などを経て、10月下旬に学生たちの手で建設する予定です。