建築都市学部では7月11日にオンラインで、課題解決型研究コンペティション「建築都市学部版 ものづくり学生サミット2022 in 湘南」の説明会を実施しました。このコンペは、企業から出題される実務や将来に向けた課題などに対して、学生の自由な発想や柔軟な思考、日々の学習成果を生かして、実践的で実効性のある解決策を提案するものです。2014年度から工学部の活動として始まり、問題解決能力の高い人材の育成と新しい発想による研究成果の発掘などを目指して実施されてきました。19年度には「工学部イノベーションディ」行事の一環として建築学科と土木工学科のみで実施。これまでに延べ10企業22テーマの建築・土木関連に学生たちが挑戦しました。20年度、21年度は新型コロナ禍の影響で実施を見送っていましたが、今年度に、新しい学部として建築都市学部が設立されたことから再開に至りました。
企業の担当者が課題について紹介する今回の説明会には、約20名の学生が出席。開会に先立ち岩﨑克也学部長が趣旨を説明するとともに、「このコンペは、日々の勉強と社会とのつながりを自覚してもらうとともに、問題解決能力の高い人材の育成と新しい発想による研究成果の発掘などを期待しています。この活動を実り多いものにできるか否かは、学生の皆さん次第です。ぜひとも積極的な取り組みを期待しています」と語りかけました。
建築学科の横井健准教授による全体説明に続いて、参加企業の担当者らがそれぞれのテーマについて説明。新型コロナ禍に対応した「アルミ建材を生かしたスペースづくり」や、脱炭素、少子高齢化、アフターコロナなど社会的課題を多面的にとらえた「自分の住みたい家」の提案、湘南校舎に近い秦野市内の「地下ガレージ付き空き共同住宅のリノベーション」の3テーマを発表しました。また、横井准教授が応募要項や注意点、アドバイザー教員による支援などについて説明。最後に建築学科長の渡部憲教授があいさつし、関係者への謝辞を述べるとともに、「とにかく一生懸命やってみてください。そうすれば皆さんの力は必ずレベルアップします。いい成果を出してくれることを期待しています」と語りました。
学生たちは今後、2名から5名程度のチームを結成し3テーマの中から選択して応募。定期的に企業の担当者らとミーティングを開くとともに、実際の製作活動などに取り組みながら、11月上旬に最終報告書を提出。12月中の学内発表・講評会を経て1月に表彰式を開催する予定です。