生物学部海洋生物科学科の大橋正臣准教授が2020年度ティーチング・アワードの優秀賞を受賞しました

生物学部海洋生物科学科の大橋正臣准教授が「2020年度ティーチング・アワード」の優秀賞を受賞。4月1日に札幌キャンパスで、網野真一札幌キャンパス長から賞状と目録が手渡されました。本学では教育の質向上を目指し、2002年度から優れた授業を行う教員らを「ティーチング・アワード」として顕彰しています。1年間の講義科目の授業を対象に行った学生による授業についてのアンケートなどの結果に基づき、大学運営本部を中心とした厳正な審査を経て学長により決定されるもので、2020年度は3名に優秀賞を授与しました。

水産工学や海岸工学が専門の大橋准教授は、昨年度、「海洋の生態学」「海洋生物の調査・分析法」などの科目を担当。本学着任前に、建設コンサルタント会社で漁港計画や防波堤の設計に携わり、国立研究開発法人寒地土木研究所で海洋生物と沿岸構造物の関連について調査研究した経験をもとに、実務に生かせる知識とそれを応用する能力を身に付けてもらうことを意識しています。遠隔授業ではWEBビデオ会議システム「Zoom」のホワイトボード機能を使い、できるだけ多くのポンチ絵を描くなど、わかりやすさを追求。対面授業のように議論を深めることが難しいため、課題をあえてシンプルに設定し、学生が自由な発想でより広い視点から考えたり掘り下げたりして、自ら調査・分析・考察する力を高められるよう工夫しています。

大橋准教授は、「学生たちに“真に使える知識と応用力”を身に付けてもらうために試行錯誤を重ねてきました。評価していただき大変光栄に思います」とコメント。「時代の流れとともに、社会が求める人材も変わります。教育もそうした変化を的確にとらえて進化させる必要があると感じています。新入生を対象に実施する『4つの力(自ら考える力・集い力・挑み力・成し遂げ力)のアセスメント』を活用した授業にも挑戦したい。一人ひとりの学生が持つ能力や強みを見極めて編成した少人数のグループで、個人としてもチームとしても、コミュニケーション力や課題解決力などを高められる授業を展開できればと考えています」と意欲を見せていました。