児童教育学部

児童教育学科

教育研究上の目的及び養成する人材像、3つのポリシー

教育研究上の目的及び養成する人材像

児童教育学部児童教育学科の教育研究上の目的は、大学・学部の教育目的に沿って、社会について幅広く学び、“子どもに係る諸課題は社会全体の課題である”ことへの理解を深めながら、「教育・保育の基礎的な知識と技能」と、「多様な子どもに向き合い、見通しを持った教育・保育を展開できる力」に加え、「教育・保育の課題を地域の課題として実際に向き合い、他者と協働してその解決に向けて主体的に行動できる力」を教育体系の中で養成し、「多様な子どもを、継続的に見通す力」を身につけ、教員や保育者といった専門職において活躍するだけでなく、広く子どもに関わる各分野(公務員、一般企業)において、身につけた人間性や能力を活用して、これからの社会に貢献する人材、共生社会の実現を目指す人材を養成することです。

3つのポリシー

1ディプロマポリシー

児童教育学部児童教育学科では、以下の能力を備えたと認められる者に学位「学士(児童教育学)」を授与します。

『知識・理解』

子どもとそれを取り巻く社会状況及び教育・保育の役割を理解するとともに、子どもの発達と学びを適切に支えることができる基礎的な知識を有している。

『汎用的技能』

個々の子どもの発達と学びを総合的かつ連続的に捉えるとともに、適切な教育・保育を構想し、それを実践することができる。

『態度・志向性』

子どもを取り巻く課題に他者と協働して取り組み、新たな価値を創出することで、子どもの健やかな成長を支える共生社会の発展に貢献することができる。


2カリキュラム・ポリシー

児童教育学部児童教育学科が定めるディプロマ・ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。

『教育課程・学修成果』

カリキュラム・ポリシー(知識・理解)
ディプロマ・ポリシー(知識・理解)を達成するため、区分Ⅳ「主専攻科目」の「専門基礎科目」における、「1教職・保育基礎科目群」の教育・保育に関する原理、制度および方法等の基盤的な学び(「教育原理(幼・小)」、「教育制度論(幼・小)」等)をとおして、子どもを取り巻く社会状況及び社会における教育・保育の役割への理解を深めるとともに、子どもの発達と学びを適切に支えることができる基礎的な知識を身につけます。また、「2教科・保育内容に関する科目群」の教科に関する専門的事項、保育内容の各領域等の学び(「初等国語」、「保育内容総論」等)をとおして、子どもの発達と学びを適切に支えることができる基礎的な知識を基盤として、個々の子どもの発達と学びを総合的かつ連続的に捉え、子どもの内面を理解することができる力を身につけます。

カリキュラム・ポリシー(汎用的技能)
ディプロマ・ポリシー(汎用的技能)を達成するため、学修成果①②を踏まえ、区分Ⅳ「主専攻科目」の「専門応用・実践科目」における、「2教科・保育内容に関する科目群」および「3教科・保育内容の指導法に関する科目群」の各分野、各教科の専門性や、指導法等による、教育・保育実践のための基盤となる学び(「初等生活科教育法」「言葉の指導法」等)をとおして、個々の子どもの発達と学びを総合的かつ連続的に捉え、子どもの内面への理解を深め、それを基盤として、子どもの多様な発達と学びに対応した教育・保育を構想することができる力を身につけます。「4教科・保育研究に関する科目群」の教材研究を深める学び(「初等社会研究」、「保育内容研究A」等)をとおして、子どもの多様な発達と学びに対応した教育・保育の構想力を高め、教育・保育を実践するための基盤を形成します。また、「5教育・保育フィールド科目群」の観察、実践、実習といった、直接子どもと向き合った学び(「学校体験活動」、「保育実習1(保育園)」等)をとおして、子どもの多様な発達と学びに対応した教育・保育を構想し、それに沿った教育・保育を実践する力を身につけるとともに、実践後は評価・反省をとおして、その力を深めます。

カリキュラム・ポリシー(態度・志向性)
ディプロマ・ポリシー(態度・志向性)を達成するため、学修成果①②③④⑤を踏まえ、区分Ⅳ「主専攻科目」の「専門発展科目」における、「6特化プログラム群」の教育・保育に関する現代的課題に対応した学び(「教育・保育インターンシップA」「子育て支援実習A」等)をとおして、子どもの多様な発達と学びに対応した教育・保育を実践し、そこでの課題に他者と積極的に関わりながら、それを乗り越え、真摯な姿勢で子どもの健やかな成長を支える社会の実現のために尽力する態度を身につけます。
これらの教育課程で身に付けた力を、「7卒業研究科目群」(「発展ゼミナール1」、「卒業研究1」等)において“個々の課題意識に応じた主体的研究姿勢に基づく学び”により集約し、「卒業研究レポート(論文)」としてまとめあげることにより、新たな価値を創出し、子どもの健やかな成長を支える共生社会の発展に貢献する力を身に付けます。

【学修成果】
①社会理解
子どもとそれを取り巻く社会状況及び社会における教育・保育の役割を理解している。

②教育・保育基礎理解
子どもの発達と学びを適切に支えることができる基礎的な知識を持っている。

③子ども理解
個々の子どもの発達と学びを総合的かつ連続的に捉え、子どもの内面を理解することができる。

④教育・保育構想力
子どもの多様な発達と学びに対応した教育・保育を構想し、実践後は評価・反省することができる。

⑤教育・保育実践力
子どもの多様な発達と学びに対応した教育・保育を実践することができる。

⑥協働力・創造力
他者と積極的に関わりながら課題に向き合い、それを乗り越えることができる。

⑦使命感
子どもの健やかな成長を支える共生社会の実現のために、真摯な態度で向き合うことができる。

これらの学修成果を体系的に身に付けていくことにより、現代に求められている「多様な子どもを、継続的に見通す力」を卒業までに身に付けていく。

『学修成果の評価方法』

児童教育学科のディプロマ・ポリシーに示されている「知識・理解」「汎用的技能」「態度・志向性」に関して、ルーブリックによる観点別評価、修得単位数・GPAによる分析評価、授業についてのアンケート等を用いた学生による自己評価により、学修成果の評価を行っています。その集計結果は、FD活動等をとおして教育の質向上のためのPDCAサイクルにつなげています。


3アドミッション・ポリシー

『求める学生像』

児童教育学部児童教育学科の教育目標を理解し、この目標を達成するために自ら学ぶ意欲をもった人材。及び、ディプロマ・ポリシーで求められている能力を、身に付けられると期待できる基礎学力を十分有する人材。

『入学者にもとめる知識・技能・思考力・判断力・表現力・態度』
(1) 知識・技能

英語では、高校の英語の科目の履修をとおして英語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。

国語では、高校での国語の履修をとおして日本語の文章理解力、表現力、コミュニケーション能力を身につけておくことが望ましい。

社会では、高校での社会(世界史、日本史、地理、政治・経済、倫理、現代社会)の科目の中から選択し、個々の項目の内容を理解していることが望ましい。

数学(1A、2B)及び理科(生物、化学、物理)の中から選び、自然科学的な知識を幅広く理解していることが望ましい。

(2)思考力・判断力・表現力

文理融合の観点から、文系の知識・技能と理系の知識・技能を総合して応用できること、及び、それらを発信できることが期待できること。

(3)主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

多様な価値観を理解し、良好な人間関係を築くことができること、物事に対して挑戦的に取り組むこと、及び、失敗や挫折を乗り越えて目標を実現しようとすることが期待できること。