【児童教育学科】天野 美和子先生【教員紹介】

天野 美和子 講師

あまの みわこ

所属 児童教育学部 児童教育学科 

学位

博士(子ども学)

研究分野

人文・社会 / 子ども学 / 保育学

キーワード

#幼児教育学  #保育学 # 子ども学


〝たて・よこ・ななめ〟の繋がりで育む乳幼児の人と関わる力 

乳幼児と異世代との交流  

幼稚園・保育園・こども園では,たくさんの乳幼児が共に過ごしています。もちろん異年齢の子どもたちとの関わりは経験できますが,乳幼児という比較的年齢の近い子ども同士の〝よこ〟の関わりがメインとなります。しかし,地域社会では,中学生や高校生,高齢者など,乳幼児とは年齢の大きく離れた異世代の人たちも共に暮らしており,それぞれに活動や生活リズムも異なります。このように,地域社会で共に暮らす異世代の人と交流し触れ合うことは,年齢の近い乳幼児同士の関わりだけでは気づくことのできない〝ななめ〟の関わりであり,多様な経験をする貴重な機会となります。この研究では,乳幼児が異世代の人との触れ合いを通して,どのような経験をしているのかについて探究しています。

正解のない問いに向き合う大人と子どもの〝哲学対話〟

「哲学」というと,とても難解で取っつきにくいと思われる方も多いのではないでしょうか。しかし,哲学的な問いや考え方は私たちの身近な生活と密接に関わっていることが多く,その問いからスタートする「哲学対話」は,大人から子どもまで親しむことができます。最近では,幼稚園・保育園・こども園の保育の中で取り入れられているケースも見受けられます。また,家庭での親子のコミュニケーションとして哲学対話をしているという声も聞かれます。哲学対話では,深めたい「問い」を立てて,対話に参加する人たちと一緒に「あ~でもない,こ~でもない」と対話をします。一つの絶対的な正解を出すのではなく,相手の話に耳を傾け,その考え方や価値観に触れることで,大人にとっても子どもにとっても聞く・考える・話す・伝える力をはぐくむ機会となります。この研究では,哲学対話を取り入れている園にご協力いただき,子どもたちの育ちを探究しています。

保幼小の連携と接続

子どもたちは,幼児期には幼稚園や保育園,子ども園などの幼児教育施設に通い,児童期になったら小学校に通うようになります。通う場所や環境は変わっても,一人一人の子どもの育ちは途切れることなく連続しています。しかし,幼児教育から小学校教育に移行する時期に,子どもたちの生活は,幼児教育での遊びと生活を中心とした過ごし方から,教科学習を中心とした過ごし方へと大きく変化します。子どもによっては,この変化に上手く適応できずにつまずいてしまうことがあります。この研究では,幼児教育から小学校教育に移行する時期に,子どもたちの育ちの連続性を保障し,スムーズな移行を支えるために,保育者,小学校教諭,自治体関係者等がどのように連携すればよいのかについて,様々な角度から検討しています。 

天野先生が注力しているSDGs


児童教育学科に興味がある受験生へ

教育・保育の学問の本質は,あらゆる学問の領域に繋がっていると思います。もちろん,教員や保育者を目指す人にとっては必要不可欠な学びですが,それだけではなく,自分自身と向き合い,知るための経験と学びの機会にもなると思います。皆さんと一緒に学べることを楽しみにしています。 

本研究内容に関心がある外部の方へ

 


受験・入学案内について

研究に関するお問い合わせ