北欧学科が講演会「デンマークの社会と教育~教師はどのような働き方をしているのか?~」を開催しました

文化社会学部北欧学科が4月17日に湘南キャンパスで、講演会「デンマークの社会と教育~教師はどのような働き方をしているのか?~」(共催=資格教育センター)を開催しました。この講演会はデンマークにおける学校教育や教師の働き方などを学び、日本の教育や社会の特徴を再発見してもらおうと開いたものです。デンマーク・ロスキレにある公立学校・ヒムレウ高校の社会科教諭であるマリー・プラストロム氏を講師に招き、北欧学科や体育学部、児童教育学部などの学生や教職員ら約110名が会場に訪れました。

初めに、本学科の原田亜紀子准教授がデンマークの教育制度や特徴について説明。続いて学科長の秋朝礼恵教授が、「本学とデンマークは非常に長い期間にわたって親密な関係を築いており、デンマークから講師をお迎えできたことをうれしく思います」と挨拶しました。プラストロム氏による講演では、ヒムレウ高校の社会科教諭と生徒カウンセラーの活動、ICTを使った授業スタイル、ワークライフバランスについて紹介。「1コマ90分間で行う授業では、生徒の集中力を保たせるためにプレゼンテーションやグループワークなど、授業時間を区切っています。グループワークの際には、生徒たちが教室の外に出て校内の好きなスペースで課題に取り組み、時間が終了したら教室に戻ってきてもらうなどリラックスして受講できる環境をつくっています」と工夫を語り、「日々生徒からさまざまな刺激を受け、新しい出来事が起こる学校で働く教員は非常に魅力的な仕事です。皆さんもぜひ教員を目指してもらえたら」と学生たちにエールを送りました。

講演の終了後には学生から、「デンマークでは教員の転勤はありますか?」「生徒の精神的な問題にどのように対応していますか」といった多くの質問が寄せられました。