「3・4年生ゼミナールでオンライン・ワークショップを行いました」

例年、心理・社会学科3・4年生が所属するいくつかのゼミナールでは、夏期休暇中にゼミ合宿や学外行事などの楽しみながら学ぶ機会が設けられます。コロナ禍にあるこの夏は、仲間と直接触れ合う機会を設けることはできませんでしたが、いくつかのゼミナールではオンラインで夏の行事を実施しました。ここでは、菅沼ゼミのオンライン・ワークショップについてご紹介します。

テレビ会議システムを用いて、3・4年生合同のワークショップをオンラインで実施しました。仲間とともにいくつかの心理学のグループワークを体験することを通して、自己理解や他者理解を深め、コミュニケーションについて気づきを得ていくことがねらいです。まず、画面越しでもその人らしさが伝わるように、「あなたを漢字1文字で表すと?」や「あなたをオノマトペ(擬態語・擬音語)で表すと?」などの質問に答えながら、画用紙にクレヨンやマジックで書いたボードを手にして自己紹介をし合いました。次に、小グループに分かれ、「今年の流行語大賞を予想してみよう!」というテーマで自由に話し合い、その過程で各人がどのような役割を果たしていたかを仲間とともに振り返りました。

参加者からは、「自分では、短所は気づいても長所は気づきにくい。みんなからのフィードバックを受けて、新たな自分の一面に気づくことができた。」、「他のメンバーから褒めてもらえたことは、率直に嬉しかった。」、「ワーク前には緊張していたメンバーが、ワーク後には生き生きとした笑顔を見せてくれて、第一印象がガラッと変わった。」、「初参加ではじめは緊張していたけれど、先輩たちが優しくリードして下さって楽しめた。」(3年生)、「今年は自分が上級生なのでまとめていかなければと思ったが、4年生同士が自然に協力でき、3年生も積極的に発言してくれて楽しい時間を過ごせた。」(4年生)といった感想が寄せられました。

コロナ前は対面で行っていた行事ですが、オンラインでは遠方に帰省中の学生も参加できるというメリットもありました。秋学期から本格化する研究活動へ向けて、安心して切磋琢磨できる仲間関係を築くことができました。

参考文献:
山田雅子(2021) 書いて・きいて・深める——信頼関係を築くコミュニケーショントレーニング101—— ポラーノ出版