心理社会学研究法の授業

心理・社会学科では、主に2年次生を対象として、「心理社会学研究法」という授業を行っています。2年次の春学期までに、心理学と社会学の代表的な研究や研究方法を学んだ学生のみなさんは、3年次のゼミナールから、自分が探求したい分野を選んで専門的な研究をしていくことになります。

この授業では、ゼミナールを担当する教員が、毎回1人ずつ講義を担当し、それぞれの専門分野における研究の内容や方法について紹介するオムニバス形式で行い、加えて、各ゼミナールの活動内容を紹介するゼミ説明会を開催しています。

講義のテーマは、人間関係づくりの心理教育、介護と共助を支える向社会性、働く人の仕事や職場への態度、社会文化的価値観、災害時のこころのケア、格差社会を映す心の声、文化の創造と享受、臨床心理の事例研究、学校教育の臨床研究、人間発達の姿、移民論争とドイツ社会でした。

私は、働く人がどのような就業環境の中で、仕事へのモチベーションを高めたり、職場への帰属意識を持つようになるのか、就職活動を前向きに行う大学生がどのような経験や心理を持っているのかについて研究の方法と成果を紹介しました。

本年度は、新型コロナウィルス感染予防のため、すべての授業がオンラインで行われました。直接、ゼミナールを担当する教員と会って話を聴くことができないのは残念でしたが、それぞれの教員がどのような研究を行っているのかを知る機会になったのではないかと思っています