文化社会学部北欧学科の学生有志5名が、9月22日から9月25日まで東京ビッグサイトで開かれた「ツーリズムEXPOジャパン2022」(主催:公益社団法人日本観光振興協会、一般社団法人日本旅行業協会、日本政府観光局)の運営に協力しました。国内外の観光事業者が集結するアジア最大級の旅行博覧会で、新型コロナウイルスの感染拡大により大きな打撃を受けた観光業界の振興や持続可能な地域の発展を目指すものです。9月上旬にVisit Finland(フィンランド政府観光局)の担当者から本学科の柴山由理子講師に運営ボランティア募集の打診があり、学科内で参加者を募りました。今年で8回目を迎えた今回は、世界78カ国から1018に上る企業・団体が出展しました。
学生は一般向けに公開された24日と25日に、同会場内のフィンランドブースとヨーロッパ観光委員会(ETC)ブースにイベント補助のボランティアとして参加。フィンランドブースでは、フィンランド政府観光局と北欧旅行フィンツアー、フィンエアーの3社による共同出展をサポートするとともに、フィンランドに関するクイズに回答した来場者に記念品を手渡しました。また、フィンエアーが羽田空港とフィンランド・ヘルシンキ間の直行便の新規開設を記念して実施したキャンペーン「#ハッピー羽田フィンランド」の企画説明も行いました。ヨーロッパ7カ国が参加しているETCブースでは、各ブースで実施されたクイズイベントの運営補助を担当。導線の確保やクイズ参加の呼びかけなどを行いました。
ボランティアスタッフとして参加した足助真優さん(1年次生)は、「将来、旅行会社のカウンタースタッフとして働きたいと考えているため、観光業界について学ぶ貴重な機会だと思い参加しました。ツアー自体の紹介はできませんでしたが来場者と直接話す経験を通して、将来旅行関連の仕事がしたいという気持ちが高まりました」と話し、フィンランドブースをメインに活動した山中香里さん(2年次生)は、「フィンランドについて学ぶ側から発信する側になり、来場者に説明できるようにたくさんの知識がついたと感じています。最初こそ緊張しましたが、スタッフの方だけでなく来場者の方も気さくに話しかけてくれたので、とても充実した2日間を過ごすことができました」と振り返りました。
さらに、同会場の別のホールでは9月23日から25日まで朝日新聞主催の体験型イベント「GOOD LIFEフェア2022」が開催され、本学科の学生が運営に参加しました。同イベントは、持続可能なライフスタイルにつながる商品やサービスを紹介・販売するものです。本学科が実施するインターンシッププログラムとして有限会社Scanjapのインターンに参加していた3名が、就業体験の一つとして期間中は会場内のブースで化粧品やアクセサリーなどを来場者に紹介しました。
学生の活動を見守った柴山講師は「国内の北欧関連企業に加え、北欧諸国からも企業担当者が来日しており、学生たちも交流する機会がありました。実践的な学びや交流を通して、北欧への理解をさらに深められたのではないでしょうか。運営として応対するだけでなく、これまで学んできたフィンランド語を実践するなど自主的に学びを生かそうとする姿が見られたのでとてもうれしいです」と話していました。