山本工学部長がロシア国立研究大学高等経済学院に招かれ学術交流イベントのセッション・パネリストを務めました

工学部の山本佳男学部長とグラディシェヴァ・ヤロスラヴァ講師が5月18日から23日まで、ロシア国立研究大学高等経済学院(HSE)の招聘でサンクトペテルブルクのキャンパスを訪れ、Saint Petersburg International Partners’ Week2025に参加しました。このイベントはHSEが各国の大学・研究者を招き、学術交流を深める目的で開催したものです。アジア、ヨーロッパ、中東、南米、アフリカの23カ国から50大学、約100名が参加しました。

本学とHSEは2017年度に学術交流協定を締結。文部科学省から平成29年度「大学の世界展開力強化事業」の採択を受け5年間にわたって実施した「ライフケア分野におけるブリッジ人材育成」事業などを通じて交流を重ねてきたほか、日本人学生と一緒に英語や日本語による専門科目を受けて単位認定など質の保証を伴う「複数専攻制度交流プログラム」を展開し、毎年留学生を受け入れています。

在サンクトペテルブルク日本国総領事館の領事らも参加して開かれたオープニングセレモニーでは、山本学部長がニキータ・アニシモフ学長(本学名誉博士)に木村英樹学長の親書を手渡し、アシモフ学長が今回の訪問について謝意が伝えられました。山本学部長は、期間中に組まれたセッションのひとつ「Trends in Summer school and Short-term Programmes」に参加。ロシアをはじめベトナム、メキシコ、インド、トルコの研究者らとパネリストを務め、ヤロスラヴァ講師は講義および留学フェアに参加し、本学の紹介などを行いました。

山本学部長は、「参加したセッションでは、本学が実施した世界展開力プログラムにおけるロシアとの交流事例を紹介すると共に、単なる語学や文化体験にとどまらない課題解決型ショートプログラムの重要性について意見を述べました。今後は、理工系分野における接点を模索するため、オンラインセミナーの共同開催や『さくらサイエンスプログラム』を利用した研究員の招聘など、引き続き情報共有をしていくことを確認しました」と話しています。